長崎の原爆の日については、残念ながら外国の通信社の関心は低く、広島に較べて発信されている報道記事が極端に少ない。APは田上市長の「平和宣言」を伝えた東京発の記事を配信しているが、現地にカメラマンを派遣しておらず、写真は共同通信のものを使っている。広島の8月6日を注視した熱い関心とは雲泥で、ネットの中を探しながら拍子抜けさせられる。しかし、広島の原爆の日を取材した外国の報道に再度目を転じれば、質量ともに充実した内容にあらためて興奮させられる。特に注目すべき点は、8月6日に世界各地で原爆の犠牲者を悼み核兵器に反対する市民の行動があったことで、少なくとも世界の4都市で反核の抗議行動が起きている。ムンバイでは学生たちが集会とデモ行進を行った。ブダペストでは国会議事堂の前で、アスンシオン(ウルグアイ)では英雄霊廟の前で、市民がダイインを行った。サンチャゴではプラカードを掲げた市民が米国大使館前で集会