実際の現場では、多数の例外処理が行われている。新発想の業務フローチャート作成手法を紹介する連載の第2回として、例外処理という業務バリエーションを、どのように業務フローチャートとして可視化していくのか。これを原点に立ち返って解説する。 日本版SOX法(注1)の3点セットでは、業務フローチャート(注2)が中心的な役割を担うにもかかわらず、その作成方法には公式が少なく、いざ作成を開始するとさまざまな課題に突き当たってしまう。 連載2回目の今回は、代表的課題である、業務バリエーション、すなわち現場で実際に行われている多数の例外処理を、どのように業務フローチャートとして可視化していくのかについて考える。 例外処理を描き切れない原因 業務フローチャートのそもそもの目的は「業務プロセスの可視化」であるから、業務プロセスを現実に行われているとおりに記述することに意義がある。実際の業務プロセスは、何も問題が
発想を変えることで、業務フローチャートは容易に作成でき、汎用性に富み、メンテナンスもしやすいものになる。本連載では、日本版SOX法対応を例に、新発想の業務フローチャート作成手法を紹介する。第1回は、日本版SOX法対応における業務フローチャートの役割の理解と、その作成現場における課題の整理を行う。 日本版SOX法においては、業務フローチャート、業務記述書、リスク・コントロール・マトリックスのいわゆる「3点セット」が成果物として必要だとされ、これらを準備する作業が進んでいる。しかし、特に業務フローチャートの作成作業では、さまざまな困難を感じている企業が多い。 しかし、発想を変えて「業務プロセスの可視化」という本質に立ち戻れば、業務フローの文書化は容易で、分業における品質の均一化も図れる。最初の作成後のメンテナンスもしやすいものになる。 業務フローチャートは日本版SOX法だけでなく、上場準備や業
ITIL Version 3の趣旨や背景、目的、内容などを探る記事の後編として、この最新版ITILの具体的な姿や、ユーザー企業にとってのメリットを、インタビューで解き明かす “ITとビジネスの統合”とは何を意味するのか この連載では前編と後編の2回に分け、「ITIL Version 3」と呼ばれるITILの最新版の内容と意義を、アクセンチュアのマイケル・ニーヴス氏とBMCソフトウェアのケン・タービット氏へのインタビューを通じて探っている。 前編でニーヴス氏とタービット氏は、ITIL Version 3登場の理由を次のように説明した。 ITIL Version 2は製造業の価値モデルに立脚していたが、ITIL Version 3ではITILの対象がITサービスであるという点を再認識し、価値モデルを再構成した。また、ITILVersion 2では一部の書籍しか参照されず、包括的な考え方を抜きに
ITIL V3が5月30日に出版されました。リフレッシュプロジェクトとして、ワールドワイドで大規模に展開された改版でした。プロジェクト関係者はさぞ大変だったことと思います。また、IT技術、ビジネスを取り巻く環境が変遷する中で、このような集大成が世界規模で行われたことは素晴らしいことだと感動しております。改めて関係者のご尽力に感謝いたします。 ところで、V3では、V2と何が変わったのか非常に気になるところでしょう。 ・ すでにV2を参考に導入したプロセスはどうしたらよいか? ・ ISO20000との関係はどのようになるのか? ・ 資格は取り直さなければいけないのか? ・ 今進めている、導入のプロジェクトは、V3対応に変えるべきか? などの質問を受けることがあります。基本的には、現状のままで続けていただくことで、なんら差し支えは生じません、ということです。 とはいうものの、中身はやはり気になる
マイクロソフトは27日、同社の企業向けITシステム運用管理製品群「System Center」のロードマップを発表した。個別のプロダクトやフレームワークとして提供してきた同社の運用管理製品群を、ひとつの大きなスイートとして本格的に展開、2007年春から順次製品を投入していく予定だ。 同社は2006年6月に、それまでの運用管理製品「Systems Management Server 2003」「Microsoft Operations Manager 2005」に、新たに開発した以下の3つの製品を加えた製品群を「System Center」として発表、発売を開始している。 製品名機能 System Center Data Protection Manager 2006バックアップ、リカバリ System Center Capacity Planner 2006リソース分析、モデリング Sys
先日,ITproが今春に計画しているサイト・リニューアル(読者の皆様には近く正式に発表させていただく予定です)に関連し,企業情報システムを中心とする「エンタープライズ」分野の“最近の動向”について話す機会があった。 なにぶん与えられた時間が短かったので,筆者が担当しているエンタープライズ関連サイトで過去1年に発信してきた情報のうち,特に大きな話題になったトピックや,今年以降も引き続き注目すべき重要なトピックを選んで話をさせていただくことにした。筆者が選んだトピックを挙げると,「内部統制」「東証システム問題」「大手企業の“攻め”の大型IT投資」「SaaS(Software as a Service)に象徴される,ソフトのオンデマンド化」「仮想化」そして「IT人材のスキル標準」となる。 こうして列挙してみて,「システムの運用」(正確には,運用のマネジメント)がいかに重要性を増しているか,という
日本アイ・ビー・エム株式会社は10月11日、ITILに対応したシステム運用を実現する「IBM ITサービス・マネージメント・ソリューション」の新製品を発表した。今回発表されたのは、構成管理データベースの「IBM Tivoli CCMDB(Change and Configuration Management Database)」、および「IBM Tivoli Process Managers」製品群。出荷開始は10月20日。 ITサービス・マネージメント・ソリューションは、ITプロセスを管理可能な部品やサービスに変換した上で、その統合を自動化するもの。同社ソフトウェア事業Tivoli事業部長の日野義久氏は、「企業のIT支出の大部分があいかわらず維持管理にあてられている。また、サービスが中断する原因の85%がシステムの変更作業に起因しているという結果も出ている。これらを改善するために、人・プ
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