■「レーベンスボルン(生命の泉)計画」 ●これら“劣等民族”を絶滅させるための研究と並行して、“支配民族”を育てる「交配牧場」なるものを作る計画もあった。 IQの高い者同士、または運動能力の高い者同士のSS隊員とゲルマン女性を一緒にして、より優れた人間を作ろうとしていたのである。 ●この計画の1つとして実施されたのが「レーベンスボルン(生命の泉)計画」である。 「レーベンスボルン」は約1万人の会員を擁する9つの支部からなる組織で(その後増える)、1936年にテスト的に創立され、 1938年にミュンヘンで裁判所に正式に登録された。SSの一部をなし、SS長官ヒムラーに直属するものになった。 組織の目的はSS隊員にできるだけ多くの子供を持たせること。良き血の母親と子供を助け、未来のエリートを育てることであった。 ●「レーベンスボルン」は1939年には、戦死したSS隊員の子供とその母親を保護すると