美術館・博物館・デパートでの展覧会を訪ね歩き、近代建築を見て周り、歌舞伎・映画・物語に溺れる日々の『遊びに行った日を記す』場所です。 小出楢重のいた時代を追う企画があった。 芦屋市立美術博物館で開催中の「小出楢重を歩く −1920年代 大阪・神戸・芦屋−」展。 今で言う大阪市中央区島之内の薬屋の長男として生まれた小出だが、後は継がず「油絵師」になった。 本人は「洋画家」として生きたが、当初その職業は新聞に「油絵師」と書かれていたことが、彼の随筆に載っている。 タイトルどおり「1920年代の大阪・神戸・芦屋」の写真やスケッチが展示されているが、スケッチは小出自身の手によるものだとはわかっていたが、写真も彼の撮影のものだと、今回初めて知った。 小出はモダンライフを愛した多趣味な都会人で、煤煙の大阪から逃れて、その当時それこそ浜辺では「テテ噛むイワシいらんかえ?!」な芦屋に転居した。 芦屋が立派