「トム・ソーヤーの冒険」や「ハックルベリー・フィンの冒険」で有名なアメリカの作家マーク・トウェインには A Tramp Abroad(邦訳「ヨーロッパ放浪記」)という旅行記があり、その補遺にある The Awful German Language(邦訳「ひどいドイツ語」)というエッセイには、ドイツ語を学ぶことのむずかしさが描かれている。 そのエッセイで述べられているドイツ語の特徴の一つに、単語の長さがある。ドイツ語の単語の中にはあまりに長いものが多くあり、たとえば Freundschaftsbezeigungen (友情の表明) というような単語は長すぎて遠近感が感じられ、遠くからでなければ全体を見通すことができず、アルファベットの行進のようなもので、想像力を働かせると行進の旗が見えたり音楽が聞こえたりする、とユーモラスに語られている。 ドイツ語の特徴の一つに、たしかに造語力の高さがある。
![Sanseido Word-Wise Web [三省堂辞書サイト] » ドイツ語の造語力(1)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/27348b443f1ccd4c6510a44ed8ccb2abe6851f3e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdictionary.sanseido-publ.co.jp%2Fwordpress%2Fwp-content%2Fuploads%2Fogp.png)