不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 昨日、紹介したヘンリ・ペトロスキの『失敗学―デザイン工学のパラドクス』には、重大な橋の失敗(崩壊などの事故)が、1847年、1879年、1907年、1940年、1970年、そして、1999年のロンドンのミレニアム橋まで、ほぼ30年周期で起こっていることが紹介されています。 橋はなぜ30年周期で失敗するのか?なぜ橋の失敗が30年周期で起こってきたのか? 最初にこの現象に気づいた研究者、ポール・ジブリーとアラステア・ウォーカーは、次のように説明しているそうです。 すなわち、30年というのは、あるひとつのプロジェクト、または、一連の関連プロジェクトで働いている人々が作り成す技術文化の中で、およそ、一世代のエンジニアが次の世代に置き換わるのに要する時間だというのである。新しい、また