世界で培った経験を通し、日本サッカー界にアドバイスを送り続ける、宮本恒靖とイビチャ・オシム。彼らが分析する日本代表と海外組主力選手、そして世界をリードするリーガ・エスパニョーラの2強の現実とは。 グループの中で嫉妬や羨望やその他の感情が出てくるのは自然だ 宮本 まず今季のリーガ・エスパニョーラの感想についてお伺いしますが、クラシコ、バルサの印象はいかがですか? オシム メディアや観客は、大きすぎる期待を抱いていたのではないかと思う。もっと魅力的、もっと強く、もっとエレガントなバルサを期待しすぎた。クラブにも、ある程度のリミット(限界)がある。いつでも期待する方向へ進めるわけではないのだ。 バルサだけでなくレアルも、以前ほどスペイン国内で簡単に勝てなくなっている。特に今バルサが苦労しているが、サッカー全体の発展から見れば、バルサが苦しむのは良いことだ。お金では解決できない問題もあることを理解