日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長の慰安婦制度をめぐる発言後、維新離れが内部でも表面化している。参院選や東京都議選候補者の出馬辞退が続き、本丸の大阪でも市議が会派離脱を表明した。維新は浮揚策として元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)=本名・猪木寛至=を参院選比例代表で擁立する策に出たが、この方針にも「既成政党との違いをアピールしてきたのに、タレント候補に頼るなんて」と落胆の声が上がる。 「地元から風俗業の一掃を目指して活動していたので、橋下氏が在日米軍に風俗業活用を勧めた発言は支持者の反発が大きかった」。11日、維新大阪市議団から離脱する意向を固めた冨岡朋治(ともじ)氏(71)=浪速区=はこう漏らした。 浪速区大国(だいこく)地区では過去に違法風俗店が乱立し、地元住民が警察と連携して一掃を図った経緯もあり、5月24日に同地区で行われた防犯パレードでは、冨岡氏が「本当に申し訳ない」と参