社会 不正経理１３億１千万円　神奈川県警、０３〜０８年度に2010年2月5日  神奈川県警は５日、２００３〜０８年度の不正経理が約１３億１千万円に上ることを明らかにした。県議会の防災警察常任委員会調査会で報告した。県警の渡辺巧本部長は「県民の信頼を裏切ったことは誠に申し訳なかった。再発防止に努める」と陳謝。私的流用は確認されていないとしている。 　県警によると、取引業者に架空発注して裏金をプールする「預け」と呼ばれる手口が多く、本部や所轄の計１０２部署で約７億３千万円。物品の納入と会計処理の時期をずらす「翌年度納入」や「前年度納入」は計約３億１千万円だった。不正経理に関与した県警の職員は１１７人、業者は１６８社。 不正経理を調査していた県警の担当者は常任委員会調査会で、裏金をつくっていた理由について「費目に関係なく支払いが可能となり、消耗品などが必要になった現場の要求に素早く応えられる」

社会 取り調べ可視化と「新たな捜査手法」検討　有識者研究会が初会合2010年2月5日  民主党が公約に掲げた取り調べ全過程の録音・録画（可視化）の導入は司法取引など「新たな捜査手法」の同時実施が条件だとの中井洽国家公安委員長の主張を受け、可視化と捜査手法を併せて検討するため設置された有識者研究会が５日、第１回会合を開いた。 　可視化導入には警察・司法当局が難色を示し、中井委員長は研究会で２年程度協議した上で関連法案の作成に着手すると表明している。 小沢一郎民主党幹事長への検察捜査が進んでいた１月には民主党内から検察捜査へのけん制ともとれる早期の可視化導入論が唱えられた。これとは別に以前から導入を求めてきた議員らが議員連盟を立ち上げた。政界や捜査当局の思惑が絡み合う中での発足となった。 中井氏は議論の中で「現在の自白に頼る捜査をそのままに全面可視化だけを行えば検挙の水準を落とす。可視化実

コラム 【編集ノート】本当の民意2010年2月5日  「本当の民意を示せた」。先の名護市長選で米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対し当選した稲嶺進さんの言葉が重かった。 　１９９７年の名護市住民投票で「反対」の民意が示されたが、結果を覆し当時の市長が海上基地を受け入れ辞任。その後３度の選挙で辺野古移設反対の市長候補が敗れ、揺らいでいたかに見えた民意が再び国内外に示された。 　明暗を分けた選挙の余韻もさめぬ中、市街地向けに坂を下った。閉ざされたシャッターが痛々しかった。経済効果をリンクさせ条件付きで争った住民投票時とそう変わらない光景が映った。 住民投票の取材で「イモとはだしの生活に戻りたくない」との声が聞かれた。ある集会で女子学生が「あなたの子どもが米兵から性被害に遭ったらどうしますか」と問うと、推進側が「多少の基地被害があっても我慢する」と返し閉口した。基地がもたらす振興策の魅力は「条件

社会 石垣で２万年前人骨　専門家、日本人起源へ重要発見2010年2月5日  ２万年前のものと測定された頭骨化石（県教育庁提供） 人骨の発見場所　新石垣空港建設予定地内の白保竿根田原（さおねたばる）洞穴で発見された人骨化石が、今から１万５千〜２万年前の旧石器時代のものであることが４日、県教育庁などの調査で分かった。県内で見つかった旧石器時代の人骨化石を直接測定したのは今回が初めてで、直接測定した人骨では国内最古。旧石器時代の沖縄に人類が渡来していたことを裏付ける証拠となる。県教育庁は２０１０年度から、発見現場の本格的な発掘調査を実施する方針。調査で現場の遺跡としての重要性が確認された場合は、１３年３月開港予定の空港建設計画にも影響を与える可能性がある。 人骨は２００７年から０９年にかけ、約１万４千年前のものとみられるイノシシの骨などと一緒に出土した。 旧石器時代のものと分かったのは、２０

地域 終戦直後の名護 鮮明　１９４５〜４６年海兵隊中尉が撮影2010年2月5日  我部祖河区で撮られたとみられる演劇の写真。写真奥の幕の右側にあるめくりに「手まり　我部祖河校」と記されている（名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） 仲尾区で撮られたとみられる写真。舞台後方に「ＮＡＫＡＯ」と書かれた横幕がある（名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） （名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） （名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） （名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） （名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） （名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） （名護市教育委員会文化課市史編纂係提供） ショウランド中尉（名護市教育委員会文化課市史編纂係提供）　【名護】名護市教育委員会文化課市史編纂（へんさん）係はこのほど、終戦直後に名護市内で撮影されたとみられ、存在が知られていなかった８枚のカラー

政治 「政策の放棄」　仲井真知事、外相発言に不満表明2010年2月5日  普天間の継続使用の可能性に言及した岡田外相に不満を表明する仲井真知事＝５日、県庁　仲井真弘多知事は５日午前の定例記者会見で、米軍普天間飛行場の継続使用の可能性に言及した岡田克也外相について、「政策そのものの放棄というか、全く自信がないのか。（移設に）真っ正面から取り上げるつもりがないのか理解できない」と不満を漏らした。 　移設問題は「普天間が危険で騒音公害もひどいから移設をしようというのがスタートだ」と述べ、普天間の危険性の放置を「政策遂行の当事者である外相が話すのは、語るに劣る」とも指摘した。【琉球新報電子版】

地域 恐竜の化石？頭蓋骨状の石が話題　名嘉真さん、１０年前拾う2010年2月5日  目の穴の位置など左右対称で頭蓋骨の化石に見える石＝南大東島まるごと館　【南大東】南大東村で恐竜の化石のような石が話題になっている。アグリサポート南大東に勤務する名嘉真繁さん（５８）が盆栽の鉢に入れたままにしていたもので、見た目はまるで頭蓋（ずがい）骨。石を預かった「南大東島まるごと館」の東和明さんは「形が左右対称で化石に間違いない。専門家に鑑定してもらいたい」と話している。 　石の大きさは縦３５センチ、幅２０センチ、高さ１５センチほど。名嘉真さんが盆栽に適していると約１０年前、畑から拾ってきて鉢に入れて使っていた。鉢の花が枯れたため、石を取り出した。このほどこれを目にした同社社長の沖山龍嗣さん（７０）に「どう見ても化石だ」と言われ、まるごと館に預けて調べてもらうことにした。 ４日までに“化石”を預かった東