ブックマーク / hachim.hateblo.jp (91)

  • 給水塔ホテル - はちまドボク

    千葉高架水槽についてツイートしていたときに、2年ほど前のケルン訪問時に泊まった給水塔リノベホテル「Hotel im Wasserturm」のことをブログに残していないことに気がついた。少々忘れかけているが、写真を見ていろいろ思い出したので、今回あらためてメモを残しておく。 1872年につくられたレンガ造で給水塔は、高さが36m近くあり、当時は欧州最大だったらしい。水槽は鍛造だったとのこと。第2次大戦で上部が破壊されてしばらく廃墟だったが、1990年からは全88室の高級ホテルとして生まれ変わり活用されている。円形のフロアが特徴的で、平面図がデス・スターっぽい。水槽を支えていた下層階の空間構成が面白く、SF映画に出てくる基地のような雰囲気を楽しむことができたよ。 全体的に、質感の高い空間がつくられていた。少し奮発して泊まったメゾネットタイプ部屋は広々としいて清潔で、アメニティやミニバーなども充

    給水塔ホテル - はちまドボク
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    zu2 2019/04/03
    “1872年につくられたレンガ造で給水塔は、高さが36m近くあり、当時は欧州最大だったらしい" "第2次大戦で上部が破壊されてしばらく廃墟だったが、1990年からは全88室の高級ホテルとして生まれ変わり活用されている”
  • インド - はちまドボク

    インドという国は、人生観が変わって何度も行きたくなる人か、衛生面や喧噪が全く受け入れられず二度と行きたくなくなる人に二分されるという話を、何度となく聞いていた。その国に、はじめて行ってきた。国際交流基金ニューデリー日文化センターにて開催されている海外巡回展『構築環境:もう一つの日ガイド』のオープニングレクチャーに派遣していただくという幸運を得たのだ。展の内容については、別の機会に触れておかねばね。 インドの印象を二項対立的に扱うのはたいへん乱暴だなあと思っていたのだが、実際に行ってみると、その感覚がわからなくもない。なにしろすっかり魅了されてしまったので。もし僕がそこそこ若い頃にこの国を訪れたら、価値観がガラリと変わったかもしれない。 例えば、自分と社会の関わり方について、日とはまるで異なるという印象を強く受けた。まだうまく言語化できていないが、自分と他者を完全に分離して捉えている

    インド - はちまドボク
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    zu2 2019/03/22
    “忖度だらけの日本を振り返ってみると、あの人もきっと同じように考えているに違いないとか、こちらの気持ちを察してほしいとか、あなたのためだからとか、自分の延長線上に他人を置く傾向が強いように思えて”
  • グローバライズのふり - はちまドボク

    当にいまさらなんだけど、2018年3月31日〜6月4日に行われた『土木展 in 上海』について。何度もブログにメモを残しておかねばと思っていたのに、ズルズルしてしまったことを反省しつつ。 この展覧会は2016年に六木の21_21 DESIGN SIGHTで開催された『土木展』の海外巡回バージョンだ。石炭の工場をリノベーションしたという完成間もない藝倉美術館(MAM)の雰囲気が、企画にぴったりの空間を提供していた。コンクリート壁面の荒々しいテクスチャー、緩やかに仕切られた空間のスケール感、明るさのコントロールなどが作品群を引き立てており、ストレスなく存分に楽しめたな。さらに、いくつもの作品がアップデートされていて、僕が言うのもおこがましいけど、全体的に土木への向き合い方がこなれてきて、全体的にパワーアップしたという印象を強く受けた。展示直前のドタバタ劇は、大陸らしい凄まじさだったらしい

    グローバライズのふり - はちまドボク
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    zu2 2018/12/28
    “つまり、土木の展示の魅力を高めるポイントは、「ローカライズ」ってことなのではないかってことを、グローバライズ中に感じたのだ”
  • 世界屈指の夜景 - はちまドボク

    素晴らしい電波塔を至近距離から拝めるという稲佐山山頂に行ってきた。なにしろ、そのための立派な展望台があるのだ。乗ろうと意気込んでいたロープウェイが点検のために運休中だったことや、やたらと寒かったことなど、全く気にならないほどステキな眺めだったな。なお、おまけで長崎市内の夜景も眺めることができるので、さらに得した気分になれたよ。

    世界屈指の夜景 - はちまドボク
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    zu2 2018/12/12
  • 試される平衡感覚 - はちまドボク

    自走式立体駐車場に車を止めるとき、なんとなくいつもの感覚からずれてしまい、うまく駐車マスにおさまらないときがある。いろんな要因が重なっていそうだけど、上の写真のような螺旋状の走行路と駐車マスが同一平面にある傾床式駐車場では、それが頻発する気がする。 単位面積あたりの駐車台数を最大化するには、昇降部と駐車部を合成するのが合理的なんだろう。昇降部が独立しているタイプは床を水平にできるので、車を止めやすい駐車空間が生まれるけど、それなりの面積が必要だもんね。 外観も自信満々にゆがんでいる傾床式駐車場は、駐車しにくいとか階数が把握しにくいとか、ユーザーにとってはあまり合理的ではない。でも、個人的には嫌いじゃない。そもそも人よりも車の都合で生み出されているということ自体が魅力的なんだろうな。

    試される平衡感覚 - はちまドボク
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    zu2 2018/12/02
  • 再訪欲が高まる眺め - はちまドボク

    何の気なしに、欧州滞在中だった8年前の今日は何をしていたのかと確認したら、優雅にパリ旅行に出かけていたようだ。前日には若干のトラブルがあったものの、精力的に歩き回っていたようで、エッフェル塔、ルーヴル美術館、セーヌ川の橋梁群など、いろんな写真が残っている。当時の様子が少しずつ思い出されて、うっかりニヤニヤしてしまう。 その中に、たいへん魅力的な駅空間が写り込んでいた。どうやらオルセー美術館駅らしい。ところが、レンガアーチの様子とか、針との接合部とか、リベットの状況とか、柱の根巻きの処理とか、サイン類の配置とか、面白そうな詳細を全く撮っていないではないか。8年前の自分の目が節穴であったことを大いに反省している。また行かないとね。という現実逃避行動に対する合理化。

    再訪欲が高まる眺め - はちまドボク
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    zu2 2018/11/30
  • 高度な安いデザイン - はちまドボク

    先月出張で札幌へ行くために、はじめて成田空港第3ターミナルを使った。かねてから見に行かねばなあと思っていたのだが、なんとなくズルズルしちゃってた。そもそも空港を使う時って、どうしても気持ちが焦ってしまうし、体力も温存しておきたくなるもんね。 この時は、せっかくの機会なのでしっかり見物しておこうと、時間に余裕があるバスで行った。降り立ったバスターミナルから、すでに最強のローコスト。つくり込んでやるもんかという意思が徹底されており、その媚びない姿勢に爽快感を覚えた。そこから続く昇降路や通路などでは、フェンスや手すりなどの人に近い部分の処理もとても上手にコストカットされていた。ここらへんは、下部工付検査路なんかに取り入れたい要素が満載で、土木方面の人たちにもすごく参考になると思ったな。もちろん、とても楽しみにしていた陸上トラックを模した動線誘導は、噂にたがわず素晴らしいものだった。ここを歩いてい

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    zu2 2018/11/12
  • 仙台スリバチ - はちまドボク

    先週の日曜日、とある学生コンペの審査をするために仙台の東北大学に行ってきた。せっかくの機会なので、個人的に延泊して翌日に市内散策したいと思っていたのだが、その行程は全く考えていなかった。このため、懇親会の席で仲良くなった東北大の学生に「仙台らしさが感じられて、あなたにとって魅力があって、有名ではないところ」という乱暴な問いを投げかけたところ、いくつか紹介してもらった。これらのポイントを巡ったわけだが、ことごとく僕のツボに入る風景であり、満足感とともに仙台を後にした。彼のセンスを信じて、当によかったな。 上の写真の場所では、すでに暗渠化されている広瀬川の支流が削ったスリバチ地形に、戸建て住宅が並んでいる。このような斜面はやはり「急傾斜地崩壊危険区域」に指定されているのだが、なんとも魅力的な高低差。特に素晴らしいのは、この上の段丘が超高層ビルを含めた比較的フラットな台地であること。この谷地形

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    zu2 2018/11/07
  • 廃墟になった塔 - はちまドボク

    僕はかつて新札幌の職場に勤務していたこともあり、JR千歳線の車窓から「北海道百年記念塔」を日常的に眺めていた。もちろん、旭川に住んでいた小学生の時も含めて、過去に数回訪れたこともある。鮮明な記憶が残っているわけではないけれど、そこにあって当然という印象は抱いていた。 先日札幌で元同僚と飲んだ際に、老朽化による安全面の問題と維持費の確保が困難であるために解体が決定されたという話を聞き、少なからぬ衝撃を受けた。確かに数年前から閉鎖されていることは耳にしていたが、破棄されるところまでは想像できていなかった。札幌市民のみならず、北海道の人は慣れ親しんだモニュメントであるはずなのに。 そんなこともあり、早速翌日に訪問してきた。到着時にザッと雨に降られてしまったが、その後は急速に青空が見え始めた。タイミングよく、ダブルの虹がかかる姿を拝むことができたのは幸運だね。このブログでは珍しい写真ではあるけど、

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    zu2 2018/10/30
  • 地球を感じる秘密の穴 - はちまドボク

    若者たちに連れられて、館山にある秘密の地下施設に行ってきた。それは「館山海軍航空隊赤山地下壕跡」という。東京湾の入口に位置する館山には数多くの戦跡があるというが、こんなにすごいものがあるとは知らなかった。 何がすごいって、表面に現れた地層の紋様と素掘りの跡のコラボレーションが、圧倒的なスケールで展開していることだ。太古の地殻変動のためか、砂岩や泥岩の地層は全体がダイナミックに斜めになっている。ところどころに断層や地滑りらしき痕跡も見られる。そんな地球の胎動ががっつり感じられる広大な地下空間は、おそらく戦時中に人々がノミによって掘ったものだ。スケールが全く異なる痕跡の共演に、クラクラしっぱなしになった。 あらためてこの辺りの歴史と地理を勉強してから、三脚を携えて再訪したいな。

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    zu2 2018/09/17
  • 5万人の意味 - はちまドボク

    佐賀県立博物館で7月25日からスタートした「すごいぞ!ボクの土木展」は、ちょうど1ヶ月目で入場者数が5万人を突破する見込み(追記(9/3):全期間での最終数は、約6万8千人とのこと!)だという。「土木」という一般的ではない企画テーマで、人口約24万人の佐賀市という地方都市での開催にもかかわらず、この数字は関係者もびっくり。なぜこんなに爆発的な人気が出ているのだろうか。振り返るにはまだ早いけど、気になっていることをメモとして残しておく。 人気の理由のひとつに、「酷暑の夏休み」ってのがあるかもしれない。冷房が効いている場所で、そこそこ長い時間子どもを手放しで遊ばせることができて、しかも無料ってのは、若いお父さんお母さんにとってはパラダイスなのだろう。そのような環境要因から、口コミとリピートで来場者数がますます増えているというのはあり得る。 とは言え、もちろんコンテンツがビシッとはまらなければ、

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    zu2 2018/08/25
  • 特殊なアウトプット - はちまドボク

    長崎の出島表門橋は、とても微妙なバランスで成り立っている。 出島側は土地自体がほぼ国指定史跡の遺構なので、橋台を置くことができない。このため桁は、浮かび上がらんばかりに優しくタッチするだけになるよう、江戸町側の橋台をカウンターウェイトとするキャンチレバー構造になっている。うねうねした桁のフォルムは、死荷重時のモーメント図と活荷重時のモーメント図を重ね合わせた、なんとも言えない中途半端な図形がベースになっている。この桁は横方向に座屈防止のスティフナーが何層も重ねられているが、縦方向は高欄も含めて厚さ18mmの一枚の鋼板でできている。さらに、プラズマ切断機によって無数の穴が空けられ、すべて人の手によって研磨されている。 これまでにも個人的にローラン・ネイのチームが手がけた構造物をかなりたくさん見てきたが、この出島表門橋もネイのデザイン言語に満ち溢れているように感じた。それは、その場に合わせてふ

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    zu2 2018/07/23
  • 江戸時代の水システム - はちまドボク

    唐津湾に注ぎ込む松浦川の中流域に広がる水田地帯に、「桃の川水路」という地味ながらも素晴らしい利水施設がある。佐賀では知らない人がほとんどいないが、佐賀以外ではほとんど知られていない成富兵庫茂安(なりどみひょうごしげやす)の手により、江戸時代初頭につくられた施設だ。この人は主に鍋島家の家臣として戦国時代に数々の武勲を上げ、40歳を越えてから治水・利水事業を手がけるようになり、神レベルの仕事をたくさん行ったという。 「桃の川水路」は、上流の高い位置にある井出から取水し、松浦川の下を「馬の頭(うまんかしら)」と呼ばれるサイフォンで立体交差させて、用水の確保が困難だった対岸の水田を潤している。つまり微妙な地形を読みきって、創意工夫を重ねて使える土地を増やしているわけだ。もちろん補修を繰り返して使っているのだろうから、完全なオリジナルというわけではないようだ。この馬頭の写真だけではなんともわかりにく

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    zu2 2018/07/10
  • 過剰水門 - はちまドボク

    1983(昭和58)年に完成した六角川河口堰を見に行くにあたり、台風時の高潮被害から地域を守るための「防潮水門」であることは心得ていた。ところが現地で実物を見てみると、想像をはるかに超えた過剰な雰囲気が施設全体に漂っていてのけぞった。堰幅226.2m、ゲート高12.0m、門数9門という規模もすごいが、門扉の構造が上下流面ともに仰々しく、機械室もでかい。そこに立ち並ぶ螺旋階段も鬼気迫るものだ。このワールドクラスのかっこよさには終始大興奮。ちなみにこのことは、(かつて)水門写真家の佐藤淳一さんも同様の印象を持たれている。 その様子から有明海の干満差は侮れないってことは感じ取れたものの、なんとなく腑に落ちなかった。そこで少し突っ込んで調べてみると、もともとは防潮機能に加えて農業用水の確保も目的とされていたことがわかった。つまり、進行方向が明確ではないほど河床勾配が少ない六角川流域の根的な水不足

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    zu2 2018/07/01
  • コンテナ島と港まんが - はちまドボク

    米朝首脳会談が開かれるシンガポールのセントーサ島は、カジノやテーマパークなどもあるリゾートアイランドだ。島とは築堤上の道路とモノレールで接続されているので、警備がしやすいことで選定されたのだろう。個人的には、島とセントーサ島の間にあるブラニ島は、その大部分がコンテナターミナルになっていることを広く周知しておきたい。 先日、学研の「港のひみつ」という学習まんがをお送りいただいた。僕が直接関わったわけではないのに、なんと、このをつくる際にうっかりこのブログを参考にしてしまい、うっかりコンテナ関係のボリュームが増えてしまったとのこと。知らぬ間に小学生の教育の役に立ってしまうなんて、光栄に感じつつもなんとも申し訳なく思ったり。 港の計画からディテールまで網羅している内容は、とても素晴らしい。主人公たちを連れて港を案内するガイドのお姉さんの高いテンションとともに、港に関する多くの知識が得られる

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    zu2 2018/06/12
    “お姉さんの「大きな地震でもくずれない耐震強化岩壁!最高にコーフンするよね!」なんてセリフには共感しすぎて、一目惚れするレベル”
  • 段差の更新履歴 - はちまドボク

    職場の近所を通る私鉄の切土区間にある跨線橋。鉄道の建築限界をクリアするために、少々無理をしながら路面位置が持ち上げてられている。この様子には事情が積み重なっているような気がして、個人的にはがっちり心をつかまれた。そこで現状を観察しながら、アプローチ部のスロープが歩んできた歴史を妄想してみよう。あくまでも憶測だし、事実を調べるつもりもないけど。 スロープの下端部にはアスファルトがこんもり盛られている。ひょっとすると最初は階段だけでスロープは後から付け足したんじゃないかと思ったのだが、全体の勾配が緩いので当初からスロープがあったと考える方が自然だ。とりあえず、下端部のコンクリートが欠損して、その補修がアスファルトでなされていると解釈しておこう。 次にスロープ上面のテクスチャーの違いもたいへん気になる。中央部はわりと平滑なんだけど、両サイドは洗い出し仕上げのように骨材がむきだしになっている。これ

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    zu2 2018/04/30
  • 技術革新が奪った仕事 - はちまドボク

    先日FBを見ていたら、友人が近所の廃料金所ブースを紹介していた。この近くはたまに通っていたはずなのに、いままで気付かなかった。自分の不明にちょっとした悔しさを抱きつつ、あらためて通勤時に寄り道してみた。 実際に稼働している自動精算機レーンの隣に、コーナーにアールがあしらわれた友人ブースの料金所が残されている。その味わい深い様子から、彼はテクノロジーによる世代交代をしっかり受け止めながら、淡々と歴史を積み重ねていことが感じられる。できれば、さらに向こう側に完全にナンバー自動読取装置で完全自動化されたレーンをつくって、彼がレジェンドとして脚光を浴びてほしいものだね。 それにしても、見どころがたくさんある。もともとのフォルムやプロポーションもかわいいし、存在感がある室外機が従属する関係もすてきだ。さらに、テントが張られていたのであろう屋根のフレームの様子とか、複数の種類が感じられる鉄板の錆の進行

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    zu2 2018/04/18
  • アートネイチャー問題 - はちまドボク

    構造物の「緑化」について、Twitterのタイムラインに興味深いコメントがいくつか上がっていた。そのきっかけは、メキシコの高架橋の橋脚をつる性植物で覆うというプロジェクトに関するツイートのようだ。元の記事は環境問題として書かれているのだが、こちらとしては人工空間における「緑化」のありようが気になってしまう。なにしろ、個人的には「緑=自然=正義」というねじれた認識がなんとなく社会の中で共有されている気がしているので。人工(art)vs 自然(nature)という意味で、「アートネイチャー問題」とでも言っておこうかね。 上の写真は、ドイツ南部でたまたま見た堀割道路を跨ぐ道路構造物。アーチ状の断面を持つコンクリート構造物の上に土がかぶせられ、その上が緑化されている。構造物としてはボックスカルバート(函渠)ってことになる気がするが、観察者にとってはトンネルにも橋にも見えるだろう。 僕の場合、トンネ

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    zu2 2018/04/08
  • 段差がある水辺 - はちまドボク

    すでに埋め立てられた立売堀が木津川に接続していた場所にある「トコトコダンダン」は、直線的でクールな造形なので、少し取っつきにくい印象があるかもしれない。でも実際に空間を体験すると、とても心地よい。その源泉には、視点の高さの変化による豊かなシークエンス体験があるんだろうな。 なぜ高低差があるかというと、そもそもが防潮堤だから。あたかもスーパー堤防のように高低差を平面的に展開することで広場を創出しているのだ。おまけに既存の護岸の上に床版を張り出して遊歩道を生み出している。河川構造物でここまでできるんだね。この空間を実現させたスキームと関係者の胆力はすごい。

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    zu2 2018/03/27
  • ヤンバルの公共建築 - はちまドボク

    ここ数日における名護市長選のニュースに、名護市庁舎がチラチラ映っていた。昨年の夏に沖縄に行ったときに見に行ったので、ちょっとした親近感が湧いてきた。 格子状の全体構成、風通しを徹底した細部、コンクリートを活かした造形、かっこいいねえ。沖縄の地域性が存分に反映されていることが強烈に伝わってくる。この市庁舎はコンペによって選ばれた像設計集団の設計によって、1981年につくられたという。沖縄の地だからこそ、公共建築のありようがしっかり模索されたんだろうね。 現地に行ったのが日曜日だったので、人影が全くなかったのは少し残念だったけど、良質の遺跡感を堪能できたことは良かったのかもな。

    ヤンバルの公共建築 - はちまドボク
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    zu2 2018/02/05