ブックマーク / knqyf263.hatenablog.com (10)

  • OSSをベースにしたサービス提供の難しさ - knqyf263's blog

    背景 難しさ 利益相反になりがち 競合OSSの存在 コミュニティからのPull Request 競合サービスによる利用 レベニューシェアにならない 利用統計が取れない やっておくべきこと お金を払いたい機能を見極める 境界線を決める ライセンスについて考える 利用統計の取得方法について考える OSSから有償版へのスムーズな移行を考える まとめ 背景 弊社(Aqua Security)ではOSS開発をしており、そのOSSを組み込んだ有償サービスを売ることで利益を上げています。 自分はその中のOSS開発をフルタイムで担当しています。 会社は何を目的としてOSS開発をしているのか、というのは以前発表しました。 speakerdeck.com フルタイムOSS開発者をやってみての感想なども昔書いています。 knqyf263.hatenablog.com 今回はOSSをベースにしたサービス提供の難し

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    zu2 2023/06/08
  • Dirty Pipe(CVE-2022-0847)の発見経緯が面白かった - knqyf263's blog

    最初に断っておくと今回は万人向けの記事ではないです。面白かったので自分が忘れないようにまとめているだけです。 記事の位置付け はじめに 発見経緯 CRCのエラー HTTPアクセスログ 壊れたgzipのtrailerを見てみる 壊れたファイルの法則性 月次ログファイルの生成 Linuxカーネルのバグの可能性 バグ混入の歴史 ログ破損の原因 8バイトの謎 PoCの制約 まとめ 記事の位置付け Dirty Pipe(CVE-2022-0847)三部作の最後です。ダークナイト三部作で言うとダークナイト ライジングにあたります。ダーティとダークって似てませんか。 spliceを使って高速・省メモリでGzipからZIPを作る 20分で分かるDirty Pipe(CVE-2022-0847) Dirty Pipe(CVE-2022-0847)の発見経緯が面白かった(記事) 上の1, 2を前提知識と

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    zu2 2022/03/29
  • spliceを使って高速・省メモリでGzipからZIPを作る - knqyf263's blog

    良い話を含むので概要の最初だけでも読んでもらえると幸いです。この話が実用的かと言うと多分全然実用的ではないので理解しても仕方ないかなと言う気がします。 概要 ファイルフォーマット gzip 10-byteのヘッダ 拡張ヘッダ ファイル体 フッタ(trailer) zip ローカルファイルヘッダ Data descriptor セントラルディレクトリエントリ セントラルディレクトリの終端レコード gzipからzipへの変換 gzipヘッダの処理 gzipファイル体の処理 gzip trailerの処理 複数gzipファイルの連結 PoC まとめ 概要 先日Dirty PipeというLinuxカーネルの脆弱性が公表されました。 dirtypipe.cm4all.com この脆弱性の原理自体も面白いのですが、その前に報告者の組織で行っているGzipZIPの処理で引っかかったのでまず先にそち

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    zu2 2022/03/11
  • 20分で分かるDirty Pipe(CVE-2022-0847) - knqyf263's blog

    極限まで詳細を省けば何とか20分で雰囲気だけでも伝えられるんじゃないかと思って書きました。書き終えてから見返したら多分無理なので誇大広告となったことを深くお詫び申し上げます。 背景 概要 脆弱性の影響 ページキャッシュやsplice パイプ マージの可否 下準備 攻撃手順 まとめ 背景 先日Dirty PipeというLinuxカーネルの脆弱性が公表されました。 dirtypipe.cm4all.com Linuxのパイプに関する脆弱性なのですが、仕組みは意外とシンプルでぎりぎりブログでも伝わるかもしれないと思ったので自分の理解を書きました。あといつも細かく書きすぎて長くなるので、今回は雰囲気だけでも伝わるようにとにかく説明を簡略化し、ふわっとした概要だけでも理解してもらえるように頑張りました。その結果、若干正確性に欠ける部分があるかもしれませんがお許しください。細かい部分はまた別の記事でま

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    zu2 2022/03/11
    “まず、この脆弱性はread-onlyのファイルに対して書き込みができてしまうというものです”
  • 自分でやるべき(ように思える)ことを得意な誰かに任せるという考え方 - knqyf263's blog

    完全なるポエムです。自分にとって斬新な考え方だったので思わず勢いで書いていますが、知っている人からすると当たり前ですし、冷静に読み返すとだから何だよという内容に仕上がっています。読んだあとにだから何だよと言われても責任は取れません。 はじめに とある方の話 他人に任せる 記事執筆 社外発表 社内発表 マネージメント まとめ はじめに 以前、苦手分野を思い切って捨てて得意分野に集中してみるという話を書かせていただきました。 engineer-lab.findy-code.io 今回も通ずるところはあるのですが、一歩踏み込んで自分の気の進まないことはいっそ得意な誰かに任せようという話です。一歩引いた視点で見れば上のブログの話も結局誰かが自分の穴を埋めてくれているので同じに見えると思うのですが、自分の気の持ちようとしては大きく異なるので書いています。つまり、これ苦手だけど一生懸命やってるので許し

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    zu2 2022/01/12
    “そうしたら別の審査員の方が「他人が見つけられないセキュリティの問題を見つけられるようになれば、レポートなんか誰か別の人が書いてくれるようになる」と言い放ちました”
  • Goバイナリの脆弱性検知 - knqyf263's blog

    Trivyのv0.17.0をリリースしました。 github.com 長い道のりでしたが、ようやくこれでGoバイナリの脆弱性検知に対応できました。夜中0時ぐらいからリリース作業を初めて気付いたら朝5時でした。 概要 Go言語で書かれたプログラムをビルドすると依存しているモジュールがバイナリに含まれます。現代のソフトウェア開発において利用しているOSSのライブラリが0ということはまれなので、何かしらのOSSライブラリが作成されたバイナリに同梱されます。これらのOSSの古いバージョンには既知の脆弱性が含まれる可能性があります。これを手動で調べて追うのは手間なので最近では脆弱性スキャナを用いて検知するのが普通です。自分が開発したTrivyというOSSの脆弱性スキャナではコンテナイメージやファイルシステム上のGoバイナリに含まれるモジュールを特定し脆弱性を検知します。 Goのバイナリからどうやって

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    zu2 2021/04/30
  • SAD DNSのICMP rate limitを用いたサイドチャネル攻撃について - knqyf263's blog

    脆弱性ネタは人気がないことが過去の傾向から明らかですが、自分が震えるほど感動したので忘れないためにも気合い入れて大作を書きました。 要約 背景 SAD DNSの解説 全体像 UDPのソースポートについて ICMP rate limit per-IP rate limit global rate limit Public-Facing Source Portのスキャン Private Source Portのスキャン 攻撃Windowの拡張 サイドチャネル攻撃でUDPソースポートを推測してみる 対策 攻撃実現性 まとめ 要約 ちゃんと理解するの結構難しいという話があったので、先に要約しておきます。雰囲気だけでも掴んでもらえると嬉しいです。 DNSキャッシュポイズニングの新しい手法としてSAD DNSが発表された キャッシュポイズニングのためには権威DNSサーバ正規の応答を返すより先に攻撃者が

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    zu2 2020/11/20
    頭いいなー
  • __proto__の除去でNode.jsのプロトタイプ汚染を防げないケース - knqyf263's blog

    前提 Node.jsのプロトタイプ汚染について書いているのですが、プロトタイプの説明(prototype と __proto__ の関係とか)を定期的に見直さないと綺麗サッパリ忘れる程度にはNode.js触っていないので、何かおかしいところあればご指摘お願いします。 概要 Node.jsではここ数年プロトタイプ汚染攻撃が流行っています。概要は以下を見れば分かると思います。 jovi0608.hatenablog.com そもそもプロトタイプって何?という人は以下の記事が分かりやすいです。自分はお守りのように定期的に読んでます。 qiita.com 外部から送られてきたJSONなどをパースして変換し、そのオブジェクトをmergeやcloneする際に __proto__ を上書きすることで Object.prototype を汚染するというものです。このオブジェクトが書き換えられると、新しく作

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    zu2 2020/11/11
  • Berkeley DB (Hash) の実装 - knqyf263's blog

    普段あまりこういう誰の役に立つのか分からない記事は書かないのですが、解析をするまでの背景がOSSに関するとても良い話なので重い腰を上げて書きました。 概要 古のアプリケーション組み込み型のデータベースとしてBerkeley DBがあります。元々はカリフォルニア大学バークレー校によって開発され、その後Oracleによって買収されています。データ操作にSQLは使えず、アプリケーションに埋め込んで使用します。RDBまでは必要ないけどちょっとしたDBが必要みたいな時に使われているようです。機能はシンプルで組み込みのため性能も良いとのこと。詳しくは以下に書いてます。 docs.oracle.com 記事ではそのBerkeley DBの中身がどのように実装されているのかの雰囲気を記します。Berkeley DBはBtree accessやHash access, Queue/Recno access

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    zu2 2020/11/11
  • Semantic Versioningの闇 - knqyf263's blog

    今回も誰も興味ないシリーズなので今まで書いてこなかったのですが、Semantic Versioningに関して幻想を抱いている人がいる可能性があり、そういう方にどうしても現実を知っておいて欲しかったので書きました。3行要約(と可能なら余談)だけでも読んでいただけると幸いです。 3行要約 Semantic Versioning 2.0.0にはバージョン"比較"の定義はあるが、バージョン"制約"(>= 2.1.3みたいなやつ)の定義がない その結果、同じsemver準拠ライブラリでも制約の解釈が異なり結果が真逆になる というかそもそもsemver使ってるエコシステムが少なすぎる 背景 セキュリティアドバイザリでは特定のバージョンが脆弱であることを示すためにバージョン制約が使われることが多いです。例えば >=1.2.0 <1.2.6みたいなやつです。この場合、1.2.5は脆弱だが1.2.6は修正

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    zu2 2020/11/11
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