今年も将棋界では、藤井聡太3冠が、竜王を獲得したことで4冠となった。さらに史上最年少5冠への期待が膨らむなど相変わらずの盛り上がりを見せる。プロ棋士同士の息詰まる真剣勝負はファンを引きつけてやまない。 さて、そんなプロの世界の話とは異なり、ここでは素人として問いかけ「先手と後手に有利・不利はあるの?」「有利な戦法は何なの?」を話しの発端としたい。 将棋では、先手番と後手番に有利・不利の差がないことが建前となっている。プロ棋士同士の対局では、5個の歩を盤上に振る「振り駒」という方式で先手・後手を決める。 また、将棋には多くの戦法があるが、「これをやれば必ず勝てる」あるいは必勝と言えないまでも「相当有利であることが予めわかっている戦法」というものなどはないはず。しかし、ここに驚きの仮説がある。 先手・相掛かり戦法が優位? 「われわれのAI電竜戦での対局を分析すると、先手勝率が約70%という数字