マーケティングサイエンティストでコレクシア(東京・中野)執行役員の芹澤連氏が、海外の実証研究や論文などに基づきながらマーケティングの真実に迫る特集。前回に引き続きトライバルメディアハウス(東京・中央)の池田紀行氏との対談の後編をお届けする。芹澤氏の書いた『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題』(日経BP)を“劇薬”と評した池田氏の真意とは何か。マーケティングのあるべき姿やマーケターの目指すべき方向性を示唆する刺激的な対談となった。 ▼前編はこちら マーケターの「思考」はいかにして「現実」からズレていくのか? ブランドではなくカテゴリーやコホートで場合分け 芹澤連氏(以下、芹澤) 前回は、従来のマーケティング理論と対比する中で、エビデンスベーストマーケティングを理解していくのがよいのではないか、という話をしてきました。 一方で、最近は「エビデンスをどう現場に生かしていくのか」、つまりどのよう
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