日本の健康診断は、その実施が労働安全衛生法と呼ばれる法律で義務づけられています。 また、その内容についても規定されていますので、基本的には日本全国どこでも同様の検査を受けることになります。 内容は、問診、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、胸部X線、心電図(ただし年齢によって差異あり)というような構成になっています(安全衛生情報センター「労働安全衛生規則」)。 毎年の健康診断を受けている方なら、「そんな検査を受けているな」とご理解いただけると思います。 確かに、これだけバラエティに富んだ検査を受ければ、さすがに「健康を診断してくれそうだ」と思われるかもしれません。 しかし、それぞれの検査の位置づけを見ていくと、健康診断の違った意義が見えてきます。 そこで、日本の健康診断の位置づけや意義を知るために、アメリカでの健康診断の現状をお伝えしたいと思います。 アメリカでも、日本同様、健康診断は行