奈良には、春日大社がある。春日大社には 南都楽所(なんとがくそ、と読む) があり、日々、雅楽が伝承されている。南都楽所が置かれたのは、一条天皇の長保3年(1001)で、以後受け継がれ、明治維新後、一時廃絶するものの、紆余曲折を経て、現在の形で継承されることとなる。この辺りは 南都楽所 プロフィール を是非ご一覧下さい。なんせ 雅楽といえば大仏開眼(天平勝宝4年(752))の時に演奏されたアジア各国の音楽 なわけで、そこから数えてもすでに1262年経つ。 ま、そんなこんなで、他の地域よりは 雅楽に触れやすい環境 ではあるのだが、実際に雅楽を聞いたことがあれば誰しも思うのは 何を聞いても同じように聞こえる のと ともかくテンポが遅い ことだろう。 ところが 雅楽のテンポは、元はちゃんと今の音楽のように速く、旋律もはっきりと理解出来るものだった のが 1000年掛けて「超間延び」して現在の演奏ス