「裁判所が事件を取り扱わないのは、司法の不作為だ」と訴える馮さん。今月3日から自宅軟禁状態に置かれている=上海、奥寺写す裁判所へ行く予定だった今月3日に自宅を捜索され、押収されたパソコン本体があった場所を指さす馮さん=上海、奥寺写す 【上海=奥寺淳】中国当局に昨年、入国を8回拒否され、今年2月まで成田空港で3カ月寝泊まりして抗議した中国の人権活動家、馮正虎(フォン・チョンフー)さん(56)が、上海の自宅で軟禁状態に置かれている。中国の法治の不備を問いただそうとしたところ、当局が外出も制限。帰国してから今までに少なくとも15回拘束された。 上海市内にある馮さんの自宅前には、警官と私服の治安関係者が計3人、陣取っていた。そばには監視カメラが3台。団地入り口にも警官が2人常駐し、出入りする人物を常に監視している。 2月に帰国した後、馮さんは外出は許されていたが、今月3日から制限されるように