印刷 今後10年ほどを見据えた原子力の基本方針になる「原子力政策大綱」の見直しに向け、内閣府の原子力委員会は11日、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出して再利用する「核燃料サイクル」コストの再検証を始めた。「再処理」費用と、使用済み燃料をそのまま地下に埋めて処分する「直接処分」の費用について、25日に試算値をまとめる予定。再検証作業は来春まで続ける。 この日の会合では、事務局から、2004年に原子力委が取り組んだ核燃料サイクルのコスト試算を参考にする方針を示した。 事務局によれば、使用済み燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)がトラブルで完成が遅れていることについての総事業費への影響の検討は行わない。ただ再処理工場の稼働率は従来より低い条件でも試算。その場合、再処理コストは前回より高くなる見通しだ。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連リンク原子力大綱 見直しの議論再開、原子