内戦下のシリアに2015年に入国した後、行方不明になり、過激派組織に拘束されたとみられていたフリージャーナリストの安田純平さん(44)について、菅義偉官房長官は23日夜に記者会見を開き、安田さんが解放されたとの情報がカタールから寄せられたと発表した。政府は安田さん本人とみて確認を進めている。 菅氏は「午後9時ごろ、カタールからの連絡として、安田純平氏が解放され、トルコ当局のアンタキヤの入管施設にいるとの情報がもたらされた」と述べた。アンタキヤはシリア国境に近いトルコ南部の町。菅氏は「諸般の情報を総合すれば、本人である可能性が高い」と述べ、本人確認には一定の時間が必要だと話した。 外務省職員が同日、本人と面会するためにアンタキヤへ向かったという。外務省幹部は「身元確認のために外務省職員が安田さん本人にしか分からないような質問をすることが一般的だ」と説明した。 安田さんとみられる人物の健康状態