2019年度中に実施予定の人の遺伝情報(ゲノム)解析に関する研究予算約80億円が、年が明けても研究機関に配分できない事態となっていることが20日、関係者への取材で分かった。政府の健康医療戦略推進本部が昨年11月に配分を決定したが、自民党議員から「決定のプロセスが不透明」との指摘があり、ストップがかかっているという。 問題となっているのは、がんなどの遺伝子変異を特定するために、比較対象となる健常者2万8千人分の全遺伝情報を年度内に集めるプロジェクトなどの研究費。国立の研究機関でつくるネットワークが中心となって取り組む。
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