大阪産業大(大阪府大東市)は20日、柔道部の男性外部コーチ(24)が1年生の男子部員を木製の棒で殴りつけ、重傷を負わせる体罰があったと発表した。部員は右手の握力が低下し、リハビリを続けている。大学はすでにコーチとの契約を解除し、部の責任者である顧問を兼ねていた監督の顧問職を解任した。 発表によると、コーチは6月15日、大学の柔道場で指示通りに動かなかった部員に立腹。道場にあった木製の棒で尻をたたこうとし、かばおうとした部員の右手首に当たった。 部員は病院で神経障害を起こす「コンパートメント症候群」と診断され、「放置すると壊死(えし)する危険がある」として3回手術を受けたが、後遺症が残る可能性もあるという。
