通っている南相馬市の除染の現実を取り上げた番組、そして知己の方も出ていると言うことで録画で見た。はたからみると「閑散としている」原町区の町並みも、線量が恐ろしいはずの飯舘村と接する山並みも、僕にはもう見慣れた風景であり、懐かしささえ感じる。 ところが、録画をみる前からネットなどに流れた評判を見ていると、番組中に登場する児玉教授の一部の発言をNHKがカットしたとか、番組全体が「除染ありき」を重視するという姿勢だと(そのようには僕は感じなかったが)批判を浴びて、大変な意欲作であるにも関わらず、かなり厳しい評価がされているようだ。 南相馬に行き始めた頃、街の人たちのあまりに無防備な姿や、小さい子供がマスクもかけずに歩いている姿にショックを受けた。雨が降ると決して濡れまいとホテルまでわざわざ傘をとりに帰ったこともある。恐ろしさに身が縮んでいた。 ところが、何度も行くうちに、いつか僕の中からは初期の