うちの質屋は明るい接客が基本姿勢なので 常連のお客さんの中にもノリのいい人が多くいらっしゃいます。 なかでも、子供を連れている外人さんの間では鉄板ネタになっているのでしょうか、 自分の子供を抱っこしながら 「コノコ　イクラデアズカレルノ〜？」 とジョークを飛ばされることがときどきありまして。 最初のうちは俺もどう返答したらいいのかわからず 「そんなこと言っちゃかわいそうだよー」とか答えていたのですが、 最近では「ん〜。かわいいから８万円くらいかな」くらいの軽口で返すようになりました。 が、今日それをやったところ、お子様が怯えた目でお母さんの服の裾をギュッとつかんでしまいました。 ごめんなー。

いよいよ21日に春のセンバツ高校野球が始まりますが 今年の球児達はたるんでいると声を大にして言いたい。 そもそも高校球児というものは、おしゃれを一切禁止してひたすら野球に打ち込むものです。 髪型にしたって流行のヘアスタイルにしようなんて言語道断。 それがなんだ！今年の球児はみんなしてICONIQの真似なんてしやがって！！ 俺は悲しいですよ。 真面目にこんなことを書いている自分が。

「娘さんを返してほしい方は"1"を、それ以外の方は"2"を、もう一度脅迫内容を最初から聞く場合は"9"を押してください。」

パソコンを日常的に使用するのがあたりまえになっている今の時代だからこそ 子供の名前をつけるときに、キーボードのキー配列を基準にしたっていいと思うんですよ。 自分の名前なんて一生のうちに数え切れないほどタイプするんだから、 どうせだったら軽やかに打ち込めるほうがいいじゃないですか。 俺のオススメは男なら「えつお(etuo)」ですね。 まるでスキップをしているような一個飛ばしのキータッチに、隣の同僚が歯ぎしりする姿が見えますよ。 なんで俺の名前はえつおじゃないんだ！って。 女の子なら断然「ゆいこ(yuiko)」。 "yui"と横一直線で行くかと思いきや、"k"で一度グッと落として"o"でまた上げてくるテクニックね。 あたかも、心電図で、おじいちゃんまだ大丈夫！みたいな安心感のある動きです。 あと、これを読んでいる方に和田さんがいらっしゃったら、 ぜひお子さんには「さえ(sae)」と付けてくださ

仕事中、横浜の山下公園近くにある時計修理業者さんの所に車で行く用事ができました。 いつものようにコインパーキングに車を停め、業者さんから修理品を受け取り、 修学旅行生でごった返している山下公園にぶらりと寄ってから帰ろうとしたそのとき。 財布の中を見ると、一万円札しかない。 コインパーキングは一万円じゃ無理だし、両替機も近くになさそうなので 売店かどこかでくずそうと思いながら公園内をうろうろ。 すると、目にとまったのが「水上バス」の発着所。 ……… …… …おしゃれだ！ すごくないっすか！？一万円くずすのに水上バスって！ いやいや、でもそんなバカなことできるわけないだろ！ だいいち会社戻るまで時間かかるしね！ と、心地よい潮風を全身にあびながら葛藤する俺を乗せて、水上バスは赤レンガ倉庫に向かいます。 今日、仕事溜まってるのに本気で俺なにやってるんだろう… と、我に返った俺は、水上バスでまた山

ちょっと前に、現金輸送車が襲われたというニュースがありましたが、 今のやりかたのままじゃまた襲撃されるのは時間の問題なのです。 試しにちょっと、一般的な現金輸送の段取りをイメージしてみてください。 使用する車両は、後部席の窓が無いグレーもしくは白のワンボックスカー。 そして防護服を着用した警備員2、3人が警棒を持って辺りを見張りながらこっそり作業をする…。 という画を想像されるかと思うんですけど。 こんな人目につかないように、かつ少人数でなんてやっているから襲われるんですよ。 もう、逆にパレードするくらいの気持ちで、周りの注目を一身に浴びて現金を運ぶほうが安全だと思うんです。 当然、先頭を飾るのは地域の小学生による鼓笛隊ですよね。 大太鼓は体の大きい子がやってるんでしょうね。おそらく。 で、変な鉄琴を縦にしたのしイカみたいなやつも頑張って演奏していることでしょう。 そのあとはこれもまた地域

毎年恒例の百貨店での質流れバザーなるイベントが絶賛開催中なので 接客要員としてスーツにネクタイ姿でデパートに出向する日々です。 俺も含めて質屋さんというのは、商品の知識はあるけど、百貨店に来るようなマダムにあの手この手で高級ブランドアイテムを売りつけるテクには必ずしも長けているわけではないために、こういった催事ではプロの販売員を派遣で雇うわけですが。 …この販売員のおばちゃんのテクがすごいのなんのって。 100グラムぐらいある、いかにも！といったゴツいシャネルのゴールドブレスを 「それ見せて下さい」と言ったが最後、おばちゃんがゆらりと発動するのです。 明らかにお客さんのノリは、"ちょっと見てみようかしら…"程度なのですが、 ショーケースから取り出して強引に腕にはめさせるところまでもっていくおばちゃん。 「ちょっと私にはキツいかしらね…」とやんわりと抵抗をみせると 「このタイプはピタッとして

ボジョレーヌーボーも、プロ野球のFA交渉も解禁になった本日11/20は、 俺がこのブログを書きはじめた日でもあります。 それがちょうど4年前。早いものです。 で、毎年やっているのですが、今日はここ1年間で個人的に面白かった日記のベスト5をチョイスしてみました。 簡単なコメントとともにお楽しみください。 [第5位] ・2007-12-27 教習車にはCDは無い id:ch5:20071227 →掛け合いスタイルのものはテンポが良くていいですな。 まあ、俺ではなくてサンドウイッチマンのおかげなのですが。 [第4位] ・2008-02-08 神龍 id:ch5:20080208 →これくらいの長さで、軽く笑えるものっていいですよね。 落ち込んだときでも読むととりあえずテンションが上がる、みたいな。 [第3位] ・2008-07-01 ムツカシイ… id:ch5:20080701 →カタコトの日本

職場で、隣の席の女の子と高校時代はどうだったかという話になりました。 俺が通っていた学校は公立で、ピアスとか茶髪はほぼ黙認されていたくらいの 比較的自由な校風だったことを話すと、すっごいうらやましがられました。 「え？そんなに厳しかったの？」 「いや、もう全然違いますって！」 「じゃあ、ルーズソックスとかも履けない感じ？」 「そんなのとんでもない！だいたいルーズソックスを普通に履けると思ってるのが間違ってるんですよ。いいですか、そもそも…」 なんで26歳の男がルーズソックスのことで説教されてるんだろう…

先日、群馬県で質屋の店主が殺されるという衝撃的な出来事があった。 うちも防犯対策をせねばと思い、その辺にあったものを集めて 強盗を捕獲するためのトラップをこしらえてみた。 これを"窃盗犯効力無効化装置"と名づけることにした。 ("せ"っとうはん"こ"うりょく"む"こうかそうち) ―のちのセコムである。

職種的に、一度に大量のお札を数えることが要求されるため、 うちのお店にはお札カウンターがあります。 こんなやつ↓ 上に札束をセットすると、バラバラバラ…と すごいスピードで1枚ずつ数えて、下から出してくれる優れものなのですが、 今日、まさかの事態が起こりました。 いつものようにお客さんから預かった札束を機械にセット。 と、セットしたときのお札の進入角度が若干おかしかったのか、 ちょい噛み気味で最初のお札を取り込んだかと思ったら次の瞬間！ バラバラバラ… お札数え機の下から、数え終わったお札が もれなく真っ二つに切れた形で際限なくはきだされてくるではありませんか。 お前はシュレッダーか。 すっごい狼狽しましたよ。 っていうかお客さんからこの惨状が見えないように体で無理やりガード！ あー。バスケやっててよかった。

[俺の考えためんどくさい競技] 男子ダブルス将棋

「続いてのゲストは台風さんでーす」 「よろしくおねがいしまーす」 「日本に来るのは1ヶ月半ぶりだよね」 「そうですね。この前上陸したのが8月のはじめだったんで」 「なんか、あのときよりも大きくなったんじゃない？気圧もグッと下がって大人っぽくなっちゃって！」 「ありがとうございます。今回はまた違った自分を出せたらいいなと思って、雰囲気を変えてみました」 「もう、日本に来たとたんキャーキャー言われちゃってるじゃない」 「日本にきてすぐ渋谷を通過したんですけど、雨に加えて風もすごいんで、傘を差している女の子とかによく言われましたね」 「テレビだってどこのチャンネルでも映ってるよねー。レポーターとかに追っかけられて大変でしょー？」 「いえ、まあ今だけなんでね。いい経験だと思います」 「それにしてもどうなの？そろそろ温帯低気圧になることとか考えてるんじゃないの？」 「いやー、そればっかりはボク一人で

チケット購入にフリーメールにヤフオクに通販。 インターネット上で受けられるサービスにはとても便利なものが多いのですが、 これに付随して、さまざまなIDとパスワードを持つ必要がでてきます。 全部を統一できればまだ楽なのですが、 中には必ず英数字を組み合わせなければいけなかったり、文字数制限があったりと 一筋縄ではいかないのが現状。 なので久しぶりに使うサービスではIDやパスを忘れてしまっていることがよくあります。 そんな今日、アドビのサイトからフォトショップCSの体験版をダウンロードしようと思いました。 アドビは体験版を落とすのに「アドビメンバーシップ」という無料の会員登録が必要なのです。 ここでもIDとパスワード。 しかし俺は以前にも利用したことがあったので、早速サインインをすることに。 IDはメールアドレスなので問題無し。 で、パスワードが… パスワードが… … …それっぽいのを何回か入

今日は質倉の整理をしました。 質屋には「いつ」「だれから」「何を」「いくらで」預かったかを記録する帳面である、 質物台帳(しちぶつだいちょう)を書く義務があるのですが、 倉の隅から、その台帳の古いやつが出てきました。 なんと、うちの店が創業した当時の昭和40年代のものまで。 こんな機会は滅多に無いので、 どれどれ、うちの店が一番最初に預かった質草はなんだろうと 一番古い台帳のボロボロになった表紙をめくってみると、 1ページ目の一番最初には若かりし頃の社長が書いたと思われる達筆な楷書で 腹巻　パヂャマ と。 すげえ、パヂャマでお金を借すとは。

子供の純粋さは時に残酷ですね。 うちのお店にはときどき、小学校低学年くらいのお子様を連れたお母さんが ロレックスやカルティエなどの腕時計を預けてお金を借りにきます。 査定して、40万円までなら大丈夫ですよということで話がまとまり、 お客さんの前に40万円を積み上げると、お子様の頭が沸騰するわけですよ。 「ママー！！よんじゅうまんえん！！」 なんてね、もうテンション上がりきっちゃって、うわーってなってむきーってなるんですよ。 …ごめんな。お兄ちゃんはこれからママに高い利息を要求することになるんだよ。 ※注：質屋の利息は強制ではありませんので、払いたくないなら払わなくても構わないのですが、文章の雰囲気を優先させるためにこのような表現をとらせていただきました。ほんとうだよ。

将来子供が生まれて、ある程度大きくなったら 「パパどんなおしごとしてるのー？」とか絶対聞いてくるはず。 そんなとき、俺はまだ質屋に勤めていたら、こう答えようと思っている。 「パパはね、利息と担保を取るタイプのサンタさんなんだよ」 こんなこと親父の口から聞かされちゃった日には うおーパパすっげー！！みたいにテンション青天井になって登校してくれると思うんですよ。 おいおい、はしゃぎすぎて車に轢かれるなよ。 …しかしその日の放課後、顔を涙でグシャグシャにして帰宅する息子。 「パパのことあきらくんたちにはなしたら、"どうせ連帯保証人とかつけるんだろ"とか、"土地に抵当権を打って、ちっちゃく貸して大きく回収してるんだろ"っていわれた…。パパ…そんなことしてるの？」 「大丈夫だ、パパはそんなことしてないよ」 「ほんと？」 「ああ。パパは人や権利を担保にはしない。おまえとの約束だ！！」 「わーー！！やっ

[皇族を褒めてみようシリーズ] 愛子様は大相撲がたいへんお好きでいらっしゃるようですね。 そう言われてみますと、どことなく目元が朝青龍関を思わせるような… この企画中止でーす。