ウクライナ東部では、ウクライナ政府と親ロシア派が、停戦で合意したあとも一部で戦闘が続いており、親ロシア派の幹部は「挑発行為が続けば反撃命令を出す」と警告するなど停戦が守られるか早くも危ぶまれる事態になっています。 ウクライナ政府と親ロシア派の代表は5日、双方が停戦で合意し、ことし4月から続いてきた東部での戦闘の収束に向けて動きだしました。 しかし、親ロシア派の武装集団が攻勢を強めていた主要都市マリウポリでは、6日から7日にかけて、双方の間で戦闘が起き、現地の報道によりますと、女性1人が巻き込まれて死亡しました。 また、中心都市ドネツクでも7日、空港周辺から黒い煙が立ち上っているのが確認され、地元の行政府は「あちこちで銃撃音が聞こえる」と話しています。 こうしたなか、ドネツクの親ロシア派の幹部はロシアの国営通信に対し、「政府軍は攻撃をやめていない。挑発行為が続くようなら反撃命令を出す」と警告