2.6.32でマージされた*1KVMの新機能ioeventfdとirqfdについて調べてみました。 eventfd どちらもeventfd(2)を利用しているので、まずはその概略から。 eventfdは2.6.22から利用可能なユーザプロセス間もしくはユーザ・カーネル間のイベント通知専用のシステムコールです。eventfdはeventfdオブジェクトと呼ばれるディスクリプタを返します。利用者はこのディスクリプタに対してread/write/select/pollなどをすることでイベントの通知や受け取りを行ないます。この種のディスクリプタを介したイベント通知はpipeやsocketでも可能ですが、特化している分eventfdの方が簡潔に書けて軽量です。 同種のシステムコールにsignalfdやtimerfdなどがあり、各種ディスクリプタとまとめてselect/pollすることができて便利です
第1章 /dev/kvmを直接叩いて理解する この章では、/dev/kvmを直接叩く簡単なプログラムをいくつか作って、KVMを使うVMがどのように作られているのかを理解します。 ただし、次章で既存のプログラムを改造する際、どこを改造するかは説明するので、特にここらへんの理解が不要な場合、この章を飛ばしても大丈夫です。 1.1 Hello KVM! LinuxカーネルにはKernel-based Virtual Machine(KVM)という機能があり、その名の通り仮想マシンを実現するための機能を提供しています。 KVMは/dev/kvmというデバイスファイルでカーネルから提供されています。 この項では/dev/kvmを直接叩いてVMを作成し、"Hello KVM!"と表示させてみます。 1.1.1 KVMがやってくれること、KVMでVMを作るためにやらなきゃいけないこと KVMでVMを作る
Arm入門勉強会とは、macOSがArmに移行したこの機にArmアーキテクチャでのプログラミングについて入門するソフトウェアエンジニアのための会です。今回主催の@nullpo_head 氏が、Armの仮想化支援機構について、その仕組みから深く説明します。後半は「AArch 64の仮想化支援機構」について。 AArch 64の仮想化支援機構 以上が一般的な現代のハードウェア仮想化支援機構についての話になるんですけど、ここからはArmというか、AArch 64の仮想化支援機構についての解説を始めます。 対象アーキテクチャについてです。Virtualization ExtensionというのがArm v7のときの名前で、AArch 64ではどうもただの仮想化機構としか呼ばれていないみたいなんですけど、とりあえずAArch 64だけを対象に発表します。基本的には特権レベルの名前とかが変わるだけでだ
Arm入門勉強会とは、macOSがArmに移行したこの機にArmアーキテクチャでのプログラミングについて入門するソフトウェアエンジニアのための会です。今回主催の@nullpo_head 氏が、Armの仮想化支援機構について、その仕組みから深く説明します。前半は「現代のハードウェア仮想化支援機構」について。全2回。 ハードウェア仮想化支援とは何か 佐伯 学哉氏:入門セッション3つ目は『Armの仮想化支援機構』についての入門セッションです。どうぞよろしくお願いします。 本発表のスタートとゴールです。VMwareとかQemuとか使ったことあるけど仮想マシンの仕組みなんも知らんというところがまずスタートになっています。 1個目のゴールは、最近のVMのざっくりした仕組みとハードウェア仮想化支援とは何かということがわかること。そしてその話のあとに実際にArmの仮想化支援機構の概要を説明し、Armの仮想
Background VM Sockets(vsock) is a fast and efficient communication mechanism between guest virtual machines and their host. It was added by VMware in commit VSOCK: Introduce VM Sockets. The commit added a new socket address family named vsock and its vmci transport. VM Sockets can be used in a lot of situation such as the VMware Tools inside the guest. As vsock is very useful the community has dev
FUJITSU. 62, 1, p. 99-105 01, 2011 99 あ ら ま し KVM Kernel-based Virtual Machine KVM 2006 10 Linux Kernel Red Hat Enterprise Linux Red Hat Enterprise Linux 6 KVM KVM KVM Abstract Kernel-based virtual machine (KVM) virtualization has been attracting attention in recent years as an open source server virtualization technique. Since its introduction in October 2006, this idea has aroused the interest o
48-146407 kvmなどの仮想化環境において、ゲストOSのネットワークやディスクI/Oを早くするために、virtioと呼ばれる準仮想化ドライバドライバを用いることがある。 今回は、あまり技術的に細かい部分には突っ込まず、なぜゲストOSのI/Oが遅いのか、なぜvirtioを用いると速くなるのか簡単に整理してみた。 virtio(vhost)の反映の仕方(virt-manager) virtio-net(vhost-net)の場合 virt-managerを開いてvirtioを反映させたいVMをを開く。VMのコンソールのメニューで[表示]→[詳細]を選択し、NICのデバイスモデルをvirtioにし、適用を押せばよい。この時、すでにVMが起動している場合、一度シャットダウンしてからでないと反映されない。 システムのバージョンに依存すると思われるが、virtioを適用していても実際にはvho
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く