私は私の作品を、ほめてくれた人の前では、極度に矮小になる。 その人をだましているような気がするのだ。 太宰治の「自作を語る亅の中の言葉。 自作を説明するという事は、既に作者の敗北であると思っている。 いやならよしな、である。 自作を語れと言われ、自作を語るなんて野暮なことをしたくないと、屁理屈をつらつら述べている。 それでいて、早く、一枚3円以上の小説ばかりを書きたい。なんていやらしい事を言う。 分かる。 まるで、現代のブロガーみたいな事を思っていた、ダザイオサム。 流行はしたくない。 また、流行するわけも無い。 流行の虚無も知っている。 嘘つけ! めちゃくちゃ売れたいし、承認欲求ありありのブロガーのようだ。 分かる。 太宰治って、あの暗い本を書いてる? 代表作のイメージから、ネガティブな感想を持たれる事が多いが、人間への洞察力と、豊かな感受性に溢れた作品がたくさんある。 そして、ユーモア