「第4回鉄道技術展」が11月11~13日、幕張メッセで開催された。2010年から始まり、2011年以降は隔年開催となって、今回が4回目。このイベントを「鉄ちゃんの祭典」と形容した人がいたと聞いたが、個人的には疑問に感じた。むしろこれは「業界関係者向けの実務イベント」というべきものである。実際、会場では各鉄道事業者の関係者が多く目についた。 では、鉄道業界関係者は何を求めてこのイベントを訪れるのか? それに対して、出展者は何をアピールしているのだろうか? こうしたイベントがあると、目立ち、かつ報道されやすいのは車両がらみの展示である。たとえば今回の場合、三菱重工が持ち込んでいたニューシャトル(埼玉新都市交通伊奈線)新型車両2020系や、総合車両製作所(J-TREC)の「sustina」関連の展示がそれだ。しかし、面積からいっても数からいっても、主役は別のところにある。 鉄道技術展は「鉄道を動