米国では近年、山火事の被害が深刻化している。そんな中、米ネブラスカ大学リンカーン校が開発中の「野山に火を放つドローン」に注目が集まっている。 Phys.orgが昨年掲載した記事によると、2015年の自然火災は10月中旬までに5万件以上発生し、1960年以降で最大となる1100万エーカー(450万ヘクタール)以上が焼けたという。 米ネブラスカ大学リンカーン校が昨年10月に発表した「Unmanned Aerial System for Fire Fighting」(UAS-FF:消防向け無人航空システム)は、マルチコプターのドローンに、発火性の化合物を詰めたカプセルを投下する装置を搭載したもの。山火事が発生した場合、火が到達するより前に一定の地帯を「野焼き」して防火帯を作り、延焼を防ぐことが狙いだ。こうした作業は現在、ヘリコプターや地上作業員によって行われているが、コストや安全性の点で問題があ
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