日本人の食生活は太古の昔から魚介類と穀物が中心でした。 日本人の食卓に、日常的に肉類が取り入れられるようになったのは、戦後の高度成長期からです。 その後、食の欧米化が進み、戦前にはなかった様々な病気が現れ、肉体だけではなく、うつ病をはじめとした精神疾患も増え続けています。 そんな、うつ病リスクを減らす食生活として見直されているのが、本来の日本人の体質にあった魚介類中心の食生活です。 今年(2017年)9月に発表された慶應義塾大学と国立がん研究センターの共同研究の調査報告を見てみましょう。 魚介類とうつ病予防の関係 慶應義塾大学と国立がん研究センターが行った疫学研究は、1990年から2015年まで追跡調査が行われました。 1990年当時に40~59歳であった人たちが、当時の食生活調査に参加し、2014~2015年に行われた「こころの検診」で回答した結果がまとめられたものです。約1200人から