cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
妻を亡くしても泣くことのできない主人公……。西川美和監督の『永い言い訳』は、複雑な感情の揺れ動きとコミュニケーションを描いた作品です。今回の「およそ120分の祝祭」ではこの話題作を取り上げます。なお、このレビューでは、監督本人が執筆した原作小説内で言及される、登場人物の内面描写がいくつか引用されています。映画本編のみでは知り得ない情報などが含まれるため、事前に詳しい情報を知りたくない方は、作品をご覧になった後に、こちらのレビューをお読みください。 『ゆれる』(’06)『ディア・ドクター』(’09)などで、映画ファンからも評価が高い西川美和監督の最新作、『永い言い訳』が公開された。西川本人が執筆した同名小説をもとに作られた。過去に西川の映画は日本アカデミー賞(脚本賞)を受賞しており、さらには小説も直木賞候補に選ばれるなど、幅広い才能の持ち主である。 『永い言い訳』の主人公は、小説家として成功
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く