タレントの仕事はといえば、その日その日で「現場」へ向かい、その日限りの仕事をこなすのが日常です。わっと集合して、どっと収録して、さっと帰る。日々多くの人に出会いますが、プライベートでも付き合うような間柄の人は(まあ人にもよるでしょうが)あまり多くはありません。というか私はそうです。テンション高く、ひとときの「祭り」を演じ、終われば次へ行くのです。 若林さんはたびたびバラエティ番組でお目にかかりますが、心地よく「ツッコんで」くれるのでとてもありがたい存在です。気付いたら出演者の中でも最年長、なんてときは、みんな遠慮するのかあまり触れてもらえないこともあります。そんなとき、スタジオに若林さんがいるとちょっとホッとします。ですが、仕事以外の話をしたことはありませんでした。 ある日、ツイッターを見ていたら平野啓一郎さんの最新小説『ある男』を若林さんが読んで書いたエッセイが回ってきました。何気なく開
![『ナナメの夕暮れ』どのエピソードも「最後の一行」が素晴らしい - HONZ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2f111c3e6f0273e5d5a8b58b8bf936888b99c2fa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51LWVT13ZHL.jpg)