こんにちは、空想科学研究所の柳田理科雄です。 マンガやアニメや特撮番組の世界を、空想科学の視点から考察しています。 鳥山明先生が亡くなられ、呆然とする日々が続いています。 『ドラゴンボール』の連載が完結したのは1995年。その翌年、筆者は『空想科学読本』を上梓した。 この本が売れて、講演をする機会が増えたのだが、全国どこへ行っても、質疑応答のコーナーで必ず出たのが「かめはめ波は、どうすれば撃てますか?」という質問だった。 訊かれるのは「かめはめ波の原理や仕組み」ではない。「自分が撃つ方法」なのだ。 ウルトラマンのスペシウム光線について「どうすれば撃てますか」と訊かれたことはないから、これは「かめはめ波」がいかに親近感を持たれていたか、ということだろう。 筆者は「手のひらは熱エネルギーを放射しているので、それを溜めることができるなら、かめはめ波は撃てる。でも溜めるのに3年くらいかかりそう」な