日本民間放送連盟の広瀬道貞会長は16日の定例記者会見で、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の放送に関する民放各社の収支総額が、初めて赤字になったことを明らかにした。額は「スポンサーの問題もある」として明かさなかった。NHKと合わせて約170億円とされる高額な放送権料と長引く広告不況が赤字につながったという。 民放は2002年の日韓W杯以降、NHKと共同で放送権を買っている。この方式を採用してからは、同じように放送権を買っている五輪も含め、これまで赤字になった例はない。 広瀬会長は「初めての赤字でショックを受けた。スポーツの放送権料の高騰は、世界各国で混乱を招いている。そういう機運はだんだん反省を迫られると思う」と述べた。また、大会直前の日本代表の不調が広告枠販売に響いたとして「直前に白星を挙げてほしかった」とも話した。 南ア大会で日本代表は16強入り。日本―パラグアイ戦の