ここ最近すっかり王道ジャンル(医療、リーガル、刑事、ミステリー)に特化していた月9で、このタイプのドラマが放送されるのは何年ぶりのことだろうか。7月10日に放送がスタートした『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)は、江ノ島を臨む海辺の町を舞台にして、地元で働く女子たちと幼なじみ、東京からやってきた高学歴(1人はそうではないようだが)の男子たちの“夏”にかまけた青春恋愛群像。時代遅れでベタな描写も堂々とやってのける、安心感にあふれた“令和のトレンディドラマ”ではないか。 休みを利用してバカンスにやってきた、健人(間宮祥太朗)と修(萩原利久)と守(白濱亜嵐)は高校時代からの友人同士。SNSに載っていた女性の写真につられてサップ体験を申し込んだ3人の前に現れたインストラクターは、写真とは別人の夏海(森七菜)だった。翌日、夏海は友人の愛梨(吉川愛)に誘われ、理沙(仁村紗和)と一緒に愛梨がマッチングア