北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、国土交通省は運航会社に対し、出航判断の基準を順守しないなど海上運送法の違反が確認されたとして、観光船事業の許可を取り消す最も重い行政処分を行う方針を決めました。 社長が虚偽の届け出を国に行っていたことも判明し、事業を継続させれば再び重大な事故を起こすおそれがあると判断したとしています。 知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、国土交通省は運航会社「知床遊覧船」に対して特別監査を行い、事故当日の運航体制などについて調査をしてきました。 その結果、出航判断の基準を順守していなかったことや、運航管理者などが会社を不在にするなど、安全管理体制が不十分だったこと、運航中の定点連絡が行われていなかったこと、通信設備に不備があったことなど、海上運送法に基づく安全管理規程の違反が17件、確認されたということです。 さらに運航管理者として選任されて
北海道・知床半島沖で観光船が沈没し乗客14人が死亡、12人の行方が分からなくなった事故は、発生から1か月がたちました。海底に沈んだ船は23日、海面の下20メートル程度の海中までつり上げられ、早ければ24日にも作業船の上に引き揚げられる見通しです。 先月23日、知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」(19トン)が沈没した事故は、乗客14人が死亡、今も12人の行方が分かっていません。 事故の発生から1か月がたった23日も、第1管区海上保安本部や自衛隊などは現場周辺の海上や陸上で行方不明者を捜していますが、時間の経過とともに捜索は難航しています。 また、今月19日にロシア側から北方領土の国後島の西岸で見つかったと連絡があった遺体について、海上保安本部は男性であることを明らかにしました。 近くで見つかった運転免許証などから甲板員の曽山聖さんの可能性もあるとみて、外務省を通じ
北方領土の国後島で新たに遺体が見つかったことが分かりました。 海上保安庁などで知床観光船沈没事故との関連を調べています。 関係者によりますと、遺体が見つかったのは国後島の北西の海岸です。 ロシア側が見つけ、19日に外務省に連絡しました。 ロシア外交筋などによりますと遺体は19日に見つかり、男性とみられ、ジーンズ、黒いボクサーパンツ、ダークブルーとグレーが混ざった色のTシャツを着ていました。 洋服は傷つき、体の一部は白骨化しているということです。 また、遺体の近くには日本語で書かれたとみられる身分証明書があったということです。 国後島では、6日にも女性の遺体が見つかっていて、海上保安庁は知床観光船沈没事故の乗員か乗客の可能性があるとみて調べています。
知床半島の沖合で観光船が沈没した事故を受けて、北海道運輸局は事故が起きた船と同じ地区で観光船を運航している事業者を対象に17日、緊急の安全点検を行いました。 その結果、3つの事業者で合わせて12件の不備が見つかったとして、今後、改めて法令に基づく監査を実施する方針を明らかにしました。 知床の観光船の事故を受けて、国土交通省は、先月から全国の観光船の運航事業者に緊急の安全点検を行っていて、17日は北海道運輸局が事故を起こした船と同じ斜里町ウトロ地区で観光船を運航している4つの事業者を対象に点検を実施しました。 点検では、安全確保のために守るべき事項を記した「安全管理規程」に基づいた管理体制の状況や、運航を判断する基準が守られているかなど、事業者に聞き取りをしたほか、船に立ち入って確認したということです。 その結果、小型の観光船を運航する3つの事業者で、合わせて8項目、12件の不備が見つかった
海保ヘリ、10基地で不十分 即時出動困難の可能性―観光船事故受け配備増強へ 2022年05月17日12時44分 【図解】海上保安庁ヘリの配備状況 観光船「KAZU I(カズワン)」の沈没事故での救助要請から海上保安庁のヘリコプターの現場到着まで時間がかかった問題で、現在のヘリコプター配備数では迅速な出動が難しい基地が全国に10カ所あることが16日、海保関係者への取材で分かった。 「飽和潜水」船、17日網走港に 不明者捜索、半島南側に拡大―知床事故 事故では、通報を受けて一番早く北海道・知床半島沖の現場海域に到着したのは釧路航空基地(釧路市)に配備されたヘリ「しまふくろう2号」。ただ、パトロール中だったため基地に戻り燃料補給し、潜水士を乗せて現場に向かった。到着したのは通報から約3時間後だった。 釧路基地には同機を含むヘリ2機が配備され、1機は整備中だった。海保関係者によると、他の基地でも2
北方領土の国後島の海岸で女性の遺体を発見したとロシア側から連絡があり、第1管区海上保安本部は、北海道の知床半島沖で沈没した観光船の乗客の可能性もあるとみてロシア側と連絡を取り合い確認を進めることにしています。 第1管区海上保安本部によりますと、北方領土の国後島の海岸に女性の遺体が打ち上げられているのが見つかったと今月10日、ロシア側から連絡を受けたということです。 遺体は今月6日に島の西側の海岸で見つかり、その後、島にある病院に収容されましたが、身元の特定につながる所持品などは見つかっていないということです。 国後島に近い知床半島の沖合では、先月23日に観光船「KAZU 1」が沈没する事故があり、今も12人の行方が分からなくなっています。 海上保安本部は、見つかった遺体は沈没した観光船の乗客の可能性もあるとみて、すでに乗客の家族にこの情報を伝えているということです。 引き続き、ロシア側と連
【読売新聞】 知床半島沖で乗客乗員26人を乗せた観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、地元の北海道斜里町の漁業者たちが連日、出漁せずに捜索に専念した。捜索すると燃料費の負担が重くのしかかるが、漁業者への支援は追いついて
北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で海上保安庁は、民間業者と契約し、より深い海への潜水が可能な「飽和潜水」と呼ばれる方法で、水深およそ120メートルの海底での船内の捜索を行うことにしています。 知床半島の沖合で沈没した観光船「KAZU 1」(19トン)は水深およそ120メートルの海底で見つかり、海上保安庁や海上自衛隊が船内に取り残された人がいないか水中カメラによる捜索を続けていますが、潮の流れが速いうえに視界も悪く難航しています。 このため海上保安庁は、より深い海への潜水が可能な「飽和潜水」と呼ばれる方法で海底での捜索を行うことを決め、特殊な技術をもつ民間業者と8億7700万円で契約し、早ければ今月中にも捜索を始めることにしています。 海上保安庁の潜水士が潜ることのできる深さが60メートルほどであるのに対し、飽和潜水は、潜水士の体を深海の高い水圧に慣らしながら潜る方法で、深さ100メ
26人の命を乗せた観光船は、悪天候の中、なぜ運航を強行したのか。大惨事の背景には、知床の観光ビジネスに狂奔する一方、海を甘く見て安全を軽視した運営会社の姿があった。“人災”を招いた“強欲一族”の罪を暴く。 ▶昨年船長を解雇「引き継ぎもせず」素人が後任に ▶87歳オーナー町議20年で“利益誘導”、土地買い占め ▶息子の社長は船の設備の投資に「本当に必要なの?」 ▶54歳船長借金で単身赴任、残業代で大モメ警察出動 ▶もう一つ事故を隠していた 船長「乗り切ったわ」 「知床遊覧船」の桂田精一社長 北海道東部、オホーツク海の“最果ての地”知床半島。今年1月14日、世界自然遺産・知床国立公園への玄関口である斜里町のリゾートホテル「北こぶし知床 ホテル&リゾート」の壇上に上がった白装束の古老は、流氷の到来と観光の安全を祈願した。 約50人の観光事業者を前に、厳かな所作で「オホーツク流氷祈願祭」を執り行っ
4月23日、北海道・知床半島沖で消息を絶った遊覧船「KAZU I」。同船を運航する「知床遊覧船」で船長を務めていた松村雅史さん(仮名・34)が「週刊文春」の取材に応じ、「知床遊覧船」の企業体質や社長とのやり取りについて明かした。 松村さんが、同社に入社したのは約12年前のこと。同社を創業した親戚の伝手をたどり、船に乗せてもらったことがきっかけだったという。 「知床遊覧船」前船長の告白 「同業他社の船長や地元の漁師たちに操船を教わりました。休日の空いた時間に、ベテラン船長の横で操船の練習をさせてもらうのです。ウトロは狭い漁港の中に漁船から釣り船、観光船までとたくさんある。トップシーズンになると、かなり船が密集した港になるんですよ。海上には定置網のロープなどの浮遊物があって、運航にもかなりのテクニックが必要なんです。そこで他社の船にも乗せてもらいながら、操船技術を叩きこまれました。地元の漁師さ
北海道の知床半島の沖合で観光船が遭難した事故で、同じ小型の観光船を知床で運航する会社の社長がNHKの取材に応じ、事故を起こした運航会社についてふだんから危険な運航をやめるよう忠告しても聞かないときがあったとして、運航の安全管理に疑問を投げかけました。 取材に応じたのは、遭難した「KAZU 1」(19トン)と同じ小型の観光船を知床で2003年から運航している会社の菅原浩也社長です。 みずからも知床の海で5、6年ほど運航経験があるという菅原さんは、2005年に知床が世界自然遺産に登録された前後から、より接近してヒグマなどを観察できる小型観光船の人気が高まったとしています。 小型船は、遭難した「KAZU 1」を運航する「知床遊覧船」を含めて、知床の斜里町側では4社が同じ航路、料金で運航しているということです。 知床の小型観光船の航路について「サケやマスの定置網と岩場を避けながら陸地に近づいて運航
しろまる最北日記 @Asuka_Shiromaru 学生時代に知床の観光船でアルバイトをしていた身なので、今回の事故は非常に胸が痛いです。 あそこには大小様々な観光船の会社があって、今回事故を起こしてしまったのは小型船のうちの一社です。 違う会社と混同しないように注意してください。流氷観光船で有名な『おーろら』も無関係です。 続く 2022-04-23 19:36:21 しろまる最北日記 @Asuka_Shiromaru 通常、知床ウトロの観光船はゴールデンウィークくらいから運航をはじめるのが筋なので、事故のあった会社はちょっとフライング気味です。他社船が周囲にいれば救助できますからね。 あと、今日の天気でカシュニの滝↓(知床半島のかなり先端)まで行ったんだとしたらかなり攻めてる。 pic.twitter.com/npxJVyd481 2022-04-23 19:38:18
23日午後、北海道の知床半島の沖合で乗客と乗員合わせて26人が乗った観光船から「浸水して沈みかかっている」と通報がありました。海上保安庁は、巡視船とヘリコプターなどを出して現場周辺の海域を捜索しています。 海上保安庁によりますと、23日午後1時15分ごろ、知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」の乗員から「船首部分が浸水し、沈みかかっている」と通報がありました。 海上保安庁によりますと、観光船には子ども2人を含む24人の乗客と、船長と甲板員それぞれ1人の、合わせて26人が乗っていたということです。 乗員と乗客は救命胴衣を着用しているものの、観光船からは「船体が30度ほど傾いている」と連絡があり、その後、連絡が取れなくなったということです。 海上保安庁は、救助要請を受けて巡視船艇5隻と航空機2機の体制で対応していて、このうちヘリコプター1機が午後4時半に、現場の斜里町の「カシュニの滝」と呼ばれ
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