「テレビなんてオワコン(終ったコンテンツ)」といわれて久しい。思えば、インターネットの登場以降、度々そういわれてきた。視聴率はもとより、番組の質や放送文化という面から見ても、「テレビは以前に比べて良くなっていない」と皆がなんとなく感じている。 NetflixやAmazon、AbemaTVなどの勢いが増す中で、ネットニュースには毎日のように“テレビの斜陽”を伝える記事が躍る。テレビは、ネットという新しく自由なメディアに比べて、窮屈で旧態依然とした“オールドメディア”と位置づけられている。 だが、かつての勢いを失いながらもテレビはいまだ健在で、影響力が大きいことも事実だ。検索ワードランキングやTwitterのHOTワードは、テレビ番組やテレビタレントの話題が上位を占める。YouTubeで100万回再生された動画が話題になる一方で、約100万人が番組を見てもテレビの視聴率ならわずか1%程度に過ぎ