前回の記事の最後にFail Lowという言葉がでました。コンピュータ将棋はある局面を探索するときに、評価値をある程度予想して、その予想を元に探索をします。予想値の下限をアルファ、予想値の上限をベータといいます。よく聞くアルファベータ探索のアルファとベータはここから来てます。評価値がアルファより下の場合Fail Low、評価値がベータより上の場合はFail Highといいます(第1図)。Fail Lowが起こる時は予想より実際の評価値が大きく下回る場合で、かなり良くない状況です。Fail Lowがおこった場合は、アルファとベータの予想値を再修正して探索し直します。 第1図 難解な局面では予想が難しいので、Fail Low(↓)やFail High(↑)することがよく起こる。評価値に矢印をつけるのはPonanza独自の拡張. Fail Lowは業績下方修正、Fail highは業績上方修正のよ
屋敷九段とPonanzaの電王戦最終局が2014/4/12にあった。場所は将棋の総本山、将棋連盟。屋敷九段はどのようなコンピュータ対策をしてきたのだろうか?Ponanzaはどういう序盤展開に持ち込まれるのだろうか?色々な不安が錯綜したが、もはや作者としてはできることはない。Ponanzaを信じよう。 局面は屋敷九段の▲2六歩から始まった。ここからは推測だが、△3四歩なら▲2五歩としてから、Ponanzaにうまいこと振り飛車にさせる。また△8四歩には本譜のように少し変則的ながら、横歩取りにするという変化を想定したと思う(第1図)。 第1図 やや変則的な出だし、屋敷九段はPonanzaの横歩取りに弱点ありと見たのだろうか? ちなみにTwitter上で将棋の非常に強い有名な方も以下のように言ってたり、第三回電王戦で唯一人間側で勝った豊島七段が勝った戦型も横歩取りなので、コンピュータ対策として横歩
Gene Amdahl In 1960, IBM’s Gene Amdahl was named manager of architecture for their new System/360 family of mainframe computers. Amdahl’s challenge was to design a family of computers that would support a range of speeds and peripherals yet run the same software. The System/360, announced in April of 1964, became IBM's most profitable product and Amdahl a legendary figure in the industry. Amdahl’s
思考ログには一手ごとに以下の様に記述されています。 [50] move:7d7e eval:-335 time:102sec pv :7d7e 7f7e 2c2d 4e4d 2g3f+ 2e2d 3c2d P*2c 8e8f 8g8f P*7f 7g7f P*2f 5h6h 2f2g+ 1h1f 2g2f 1f1h 3a3b 1h3h N*4g 7i8h 3b2c P*2e 2f2e 3g2e 3f2e best:2c2d 2c2d 2c2d 2c2d 2c2d 2c2d 2c2d 2g3f+ 2g3f+ 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 2g1h+ 2g1h+ 2g1h+ 2g1h+ 2g1h+ 2g1h+ 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 7d7e 各項目の詳細は次
朝の対局室は少々騒がしい。人がうごめき、シャッター音が鳴り続ける。 上座の豊島将之七段は小気味よく駒を並べ終え、コンピュータソフト「YSS」側の駒を配置していくロボットアーム「電王手」の動きを不思議そうに見つめていた。 その姿からは気負いや緊張は感じられず、むしろ余裕すら感じるほどだった。 戦いの場は地上259メートルにあるホテルの一室。窓からは地上をはるかに見下ろす絶景が広がっている。唯一人、主役の豊島だけは窓を背にしており、その景色を望むことができない。 対局が始まると、豊島は水を一口飲んでから、さっと▲7六歩。YSSも間をおかず△8四歩を表示し、電王手がスムーズな動きで着手する。 それを見て早くも豊島は上着を脱ぐ。その仕草はまるで△8四歩できましたか、そう呟いているように見えた。 YSSの貸し出しを受けてから、豊島は1000局近くという気の遠くなる数の練習対局を指しており、その経験で
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2014年03月23日10:27 カテゴリコンピューター将棋 電王戦第二局、佐藤紳哉の本気の対局姿 いきなり、やねうら王の初手が▲1六歩。しかし、これは別に挑発ではない。やねうら王の初手はランダムに設定されていて、たまたま端歩になってしまっただけである。 以下△3四歩▲7六歩△8四歩▲1五歩と進んだ。初手の端歩を別にすれば佐藤康光が得意にしているオープニングである。現代将棋においては、もはやそれほど奇異ではない。 もっとも、やねうら王に佐藤康光のような意図があったわけでもない。佐藤康光の考えは、相手が端を受けるかどうかによって自分が居飛車にするか振り飛車にするかなどにして、少しでも得をしよう、自分の形を保留して対応しようという現代将棋の思想である。 現在のコンピューターソフトは強いがさすがに序盤でそういう事を考えるまでには至っていない。多分これから後も当分。単なるサイコロの目を振る確率の遊
ドワンゴと将棋連盟は3月19日、「第3回将棋電王戦」第2局において使用される将棋ソフト「やねうら王」について、一旦受理したバグ修正を認めず、改修前のソフトで対局を行うことを決めた。ドワンゴは「運営側でバグ修正を認めたこと自体が判断ミス」と全面的に謝罪している。 「第3回将棋電王戦」は、現役プロ棋士5人が将棋ソフトと対戦する団体戦。出場ソフトの1つ「やねうら王」が対局3週間前に「棋力には影響しない」として安定性を高めるバグ修正を加えていたが、対戦相手の佐藤紳哉六段は「修正後は明らかに別物」と批判していた。 15日に公開された公式プロモーションビデオで、対局直前にソフト変更があった経緯が明かされると、ネット上では批判が噴出。将棋ファンや他ソフト開発者から、特例を認めた運営側の落ち度や開発者側の姿勢を責める声が相次いでいた。プロモーションビデオは現在非公開になっている。 これを受け、19日に行わ
将棋の第35期女流王将戦三番勝負(囲碁将棋チャンネル主催)の第3局は23日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われ、挑戦者で後手の香川愛生(まなお)女流二段(20)が里見香奈女流王将(21)=女流4冠=に116手で勝ち、対戦成績を2勝1敗としてタイトル初挑戦で女流王将を獲得した。里見は6月の女流王位に続く失冠で、女王・女流名人・倉敷藤花の3冠に後退した。 香川新女流王将は東京都出身、中村修九段門下で20年に女流プロ2級。一時奨励会員も兼ねて4級まで上がったが、当時の兼務禁止規定で平成23年、女流棋士に戻った。 24年春には立命館大学に入学。これを機に東京所属から関西本部所属に変わり、今期は倉敷藤花戦でも挑戦者決定戦まで勝ち進むなど成長を見せている。 香川女流二段は「初タイトルがとれて非常にうれしいです。初挑戦だったので失敗してもいいと思って気楽な気持ちで楽しく指せました。自分の将棋がさせました」
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