第3回 将棋電王戦 第3局（筆者・船江恒平 将棋棋士五段）

朝の対局室は少々騒がしい。人がうごめき、シャッター音が鳴り続ける。 上座の豊島将之七段は小気味よく駒を並べ終え、コンピュータソフト「ＹＳＳ」側の駒を配置していくロボットアーム「電王手」の動きを不思議そうに見つめていた。 その姿からは気負いや緊張は感じられず、むしろ余裕すら感じるほどだった。 戦いの場は地上２５９メートルにあるホテルの一室。窓からは地上をはるかに見下ろす絶景が広がっている。唯一人、主役の豊島だけは窓を背にしており、その景色を望むことができない。 対局が始まると、豊島は水を一口飲んでから、さっと▲７六歩。ＹＳＳも間をおかず△８四歩を表示し、電王手がスムーズな動きで着手する。 それを見て早くも豊島は上着を脱ぐ。その仕草はまるで△８四歩できましたか、そう呟いているように見えた。 ＹＳＳの貸し出しを受けてから、豊島は１０００局近くという気の遠くなる数の練習対局を指しており、その経験で

[an_searchlight]

序盤・中盤・終盤、隙のない観戦記

[htnmiki]

将棋詳しくないのにグングン読める

[yoboseyo00]

え、、そんなに文才あるとは思えないけど・・・

[shaphere939]

“ 戦いの場は地上２５９メートルにあるホテルの一室。窓からは地上をはるかに見下ろす絶景が広がっている。唯一人、主役の豊島だけは窓を背にしており、その景色を望むことができない。”

[kazoo_oo]

「劇画の世界では天才という二文字で完結されてしまうであろう少年の勝利は、現実世界では豊島の想像を絶するほどの準備と棋士としての日々の積み重ねから生まれようとしている」名文すなぁ。

[nekobosi]

美文/まるで映画のようだ

[tpircs]

文才あるなー。凄い。

[daybeforeyesterday]

うーむ

[snowdrop386]

豊島七段のお母さんもそりゃ絶賛する文章ですわ。

[augsUK]

(片方は機械だけど)人間模様も伝わってきて大変面白い。棋士でかつよい文章を書けるって凄いなあ。

[kskmeuk]

私もですが、電王戦をきっかけに船江五段のファンになった方たくさんいらっしゃると思われますけれど、これまた素晴らしいお仕事ですね。

[vhthlh]

棋士が書く文章ってどれも読ませるなあ。

[tomute]

YSSと豊島七段は同い年なのか。

[takahirosuzukicom]

船江さん、文章うまい！

[bluesman7777]

第3回 将棋電王戦 第3局（筆者・船江恒平　将棋棋士五段） | ニコニコニュース 船江五段、いい文章だ。

[outland_karasu]

この人自身の2回のツツカナ戦についても、こんな風に読んでみたい。

[kotobukitaisha]

非常に簡潔かつ素晴らしい文章。「どういう対局だったか」がプロの目を通して語られるとやはり楽しいし興味深い

[kingworld]

こんな文章（うまい）書くのか―

[POPOT]

"劇画の世界では天才という二文字で完結されてしまうであろう少年の勝利は、現実世界では豊島の想像を絶するほどの準備と棋士としての日々の積み重ねから生まれようとしている。"

[emanon001]

名文だ。

[h-yano]

情景が見えてくるような表現でかっこええ！ ＞ “豊島の体はあまりにも華奢で、私には少年のように見え、街の喧騒とは無縁の天空で少年とロボットが対峙しているかのように思えた。”

[plutonium]

プロ棋士で文章もうまいのか。将来有望だなあ。

[gokichan]

名文

[yamadama]

わかりやすい。そして文章うまいなぁ

[kits]

△62玉以降も様々な可能性を認識した上で、恐れず踏み込んだことにより勝利を得た対局。

[nwpct1]

読みやすいな

[daruyanagi]

“ソフトに対して優勢になった時は恐れずに踏み込むことが大事なのだ。”

[betelgeuse]

『△６二玉が敗着との声もあるが、そんなことはない』『これほどの準備をしていても、２６手目の段階で未知に近い局面になってしまう』

[BigHopeClasic]

この一局の盤上番外のポイントをあますところなくまとめきった無駄のない名文。