大正時代に「ローマ―東京間飛行」を成し遂げた木製飛行機の骨格が復元され、大阪・関西万博のイタリア館に展示されている。欧州とアジアを結んだ飛行に当時の日本は熱狂し、パイロットらを歓待した。イタリア館は「両国が育んできた友好の象徴」としている。(社会部 石見江莉加) 【写真】快挙を伝える当時の紙面 1万8000km 「ローマ―東京間飛行」は友好親善などの目的で企画された。1920年(大正9年)1月以降、ローマから11機が飛び立ったが、故障や不時着で次々に脱落。同年5月31日、陸軍のアルトゥーロ・フェラリン中尉らが乗った2機が代々木練兵場に着陸した。
