19日の日経東京経済面は多摩地区のアニメ制作会社の苦境と新たなビジネスモデルの模索を伝えている。 「業界は発展するかしぼむのか、岐路に立っている」と、日本動画協会理事長でアニメ制作会社ぴえろ(三鷹市)の布川郁司社長は語っている。 ぴえろの売上高は約60億円(2009年度)で横ばい。布川社長は「制作部門はいわば製造業で利益率が低い。これからはサービス業的な2次使用部門の比率を高めたい」という。 今年になって国分寺市から武蔵野市の新本社に移転したIGポートも2010年5月期の売上高は前期比15%減の約60億円で経常赤字となった。 「テレビシリーズの受注減が響いた。DVDの販売減も大きい」「今後はデジタルコンテンツ部門で少額課金で多数の顧客からかせぐビジネスモデルを構築する」(広報担当)という。 日本動画協会の調べによると、テレビアニメ放映はピークの約280本(2006年)に比べ200