ネコンテンツ大国のルーツを、ちまちまと探ります。 統計や検証による裏付けがなされているわけではありませんが、「日本人は猫好き」といった言説はよく耳にするところです。個人的な観測範囲では、猫ジャーナルの1セッションあたりのPV数などを見ると、一般的なサイト等と比べて妙に高い数値でして、「日本の猫好きが『猫を好き』な度合いは、やたら強い」点には首肯できるように思います。まあ、自身もその中の一人ではありますが。 猫を愛でる文化が日本にはあるならば、「じゃあ、それはいつごろから続いているのか」という点が気になりまして、初歩的ではありますが、史料上の初出を調べてみました。 日本史における猫の話を探ると、辞書にて史料として挙げられるのは、日本最古の説話集『日本霊異記』の記述です。ちなみに正式名称は『日本国現報善悪霊異記』で、「日本勧業角丸証券」とか「帝都高速度交通営団」に通じるインク密度の高さです。恐