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ブックマーク / www.style.fm (35)

  • WEBアニメスタイル COLUMN

    10月に放映が終わった『サイボーグ009[TV第3シリーズ]』で何が嬉しかったって、あの「あ、流れ星」が遂にアニメ化されたという事だった。今回のコラムは、オジサンの回想モードだ。まあ、お付き合いくださいませ。 「あ、流れ星」と言っても、何の事だか分からないかもしれない人も多いだろうから、ちょっと説明しておこう。漫画の『サイボーグ009』は、勿論、石ノ森(石森)章太郎が長きに渡って描き続けた代表作である。ジャンルとしてはSFアクションものだが、その内容はハードSF的であったり、ファンタジー的であったり、あるいは神話をモチーフにしたり、反戦をテーマにしたりと、多様な魅力をもったシリーズだった。アニメ化は、今までにTVシリーズが3回、劇場版が3回ある。その時期とタイトルは以下のとおり。 劇場第1作   『サイボーグ009』(1966年公開) 劇場第2作   『サイボーグ009 怪獣戦争』(196

    AKIYOSHI
    AKIYOSHI 2023/09/10
    “「ジョー、君はどこに落ちたい?」。”
  • WEBアニメスタイル_COLUMN - 色彩設計おぼえがき 第1回 色彩設計と色指定って?

    はじめまして。辻田邦夫と申します。色彩設計・色指定という仕事をしております。 このたび、アニメスタイルに場をお借りして、いろいろ書かせていただくことになりました。ひとつよろしくお願いします。 アニメーションに関わる人たちの記事とか連載とかって、やはりどうしても演出や脚、作画や美術が中心になりますね。なかなか色指定や仕上の仕事って取り上げられないもんです。で、ここではそんな仕上や色彩設計・色指定のことなんかを書かせてもらおうと思ってます。……とかいいつつ、どっちの方向に行っちゃうか、まだまだ皆目わかんないですが(笑)。 さてさて。 僕はアニメーションの仕事の中で[仕上]、主に色彩設計と色指定という仕事をやってます。色彩設計? 色指定? なかなか分かんないですよね? 今回はまず、そんな仕事のだいたいのお話から。 アニメーションの画面製作の過程で、[絵コンテ]→[レイアウト]→[原画]→[動画

  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    『PARTY7』のオープニングで突然に、小池健は我々の前に出現した。そのアメコミ調のキャラクターとディフォルメの効いたアクションは、実に新鮮なものだった。それまで彼は『獣兵衛忍風帖』『VAMPIRE HUNTER D』等の川尻善昭作品への原画として参加が多く、自分のオリジナルキャラや演出の担当は『PARTY7』が初めてだったのだそうだ。 その後、小池健は『PARTY7』の石井克人監督とのコンビで『TRAVA Fist★Planet』を発表。さらに公開待機中の『THE ANIMATRIX』の1、バラエティ番組『SmaSTATION』で放映される短編と、オリジナルキャラクターの作品を次々と手がけている。 その作画のスタイルは金田伊功系のアクションと、川尻善昭作品のスタイリッシュな魅力をミックスし、それに彼のオリジナルティを加えたものだ。今、最も刺激な映像を作り出すクリエイターといえるだろう。

  • WEBアニメスタイル_特別企画

    『鉄コン筋クリート』スタッフインタビュー第3弾は、美術監督の木村真二。『鉄コン』におけるもうひとつの主役といえる「宝町」のイメージを作り上げ、作品全体の世界観を築いた功労者の1人だ。とてつもないボリュームで観る者を圧倒する美術は、一体どのように作られていったのか? ●プロフィール 木村真二 Shinji Kimura 1981年、小林プロダクションに入社。美術スタッフとして『コブラ』『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』『ヴイナス戦記』などの作品に参加し、1986年に『PROJECT “A”KO』で美術監督デビュー。なかむらたかし監督の『バニパルウィット』や、大友克洋監督の大作『STEAM BOY』で美術監督を務め、好評を博した。また、絵「ヒピラくん」(文:大友克洋 絵:木村真二)を出版するなど、アニメーション以外でも活躍。『鉄コン筋クリート』では絵コンテに先行して全ストーリーの膨

  • WEBアニメスタイル | 【情報局】TVアニメ・ピックアップ120627 7月新番組がスタート。続編の目立つ今期だが……

    いよいよ7月新番がスタート! 先陣を切るのは『輪廻のラグランジェ』第2期。ということで、『ゆるゆり♪♪』『もやしもん リターンズ』『境界線上のホライゾンII』と第2期にあたる番組が今期は目立つ。『薄桜鬼 黎明録』はOVAをはさみ、TVだけで第3シーズンだ。『DOG DAYS'』も待望の第2期だが、監督が西村純二に交代。手堅い作品を作る印象のある西村監督がどう味つけするのか、興味あるところ。一方、『DOG DAYS』第1期の監督だった草川啓造は『カンピオーネ! ~まつろわぬ神々と神殺しの魔王~』の監督として登板する。 監督といえば、『銀魂』の藤田陽一が、サンライズで再びギャグアニメに取り組む『貧乏神が!』も注目作だろう。脚を務めるのは下山健一。また、岸誠二と上江洲誠の『瀬戸の花嫁』コンビが人気原作に挑む『人類は衰退しました』、カサヰケンイチ、金春智子の『のだめカンタービレ』コンビが、百人一

  • WEBアニメスタイル | TVアニメ50年史のための情報整理 第1回 1963年(昭和38年) TVアニメの時代が始まる

    1963年は、日初の30分TVアニメシリーズ『鉄腕アトム』が放映開始された年である。 1月1日の18時15分、フジテレビにて作はスタート。製作を手がけたのは、漫画の神様・手塚治虫率いる虫プロダクションだ。無類のデイズニーファンとして知られ、以前からアニメーション制作に強い関心を抱いていた手塚は、東映動画の劇場用長編作品『西遊記』(60)への参加を経て、61年、自宅の敷地内に自身のスタジオを設立した。実験映画的な短編『ある街角の物語』(62)に続き、わずか40名強の少人数スタッフとともに、この『鉄腕アトム』に着手。週1回、30分放映というTVシリーズの制作ペースは、当時の同業者の眼には無謀とも映る挑戦であった。それを可能としたのは、“3コマ撮り”を主体とした作画や“口パク”“バンクシステム”など兼用セルの多用などによる徹底した作画枚数節減の試みであり、同時に手塚自らがTV局及び代理店に当

  • WEBアニメスタイル_特別企画

    前回に引き続き、アートランドの取材記事をお届けする。 後編では代表取締役の石黒昇人にご登場いただき、スタジオ草創期から現在までの様々な出来事や、関わりのあった人々などについて存分に語ってもらった。 石黒さんといえば、アートランド社長としての知名度もさる事ながら、『宇宙戦艦ヤマト』『鉄腕アトム』(TV・第2作)『超時空要塞マクロス』『メガゾーン23』『銀河英雄伝説』など数々の作品を手がけてきたアニメーション監督としても名高い。 前編の渡辺プロデューサーと入れ違いで取材に応じてくださった石黒さんは、淡々とした語り口の中にも作品づくりに対する情熱を感じさせ、やはり経営者という以上に、クリエイターとしての雰囲気を漂わせた方だった。 ●会社プロフィール 社名:株式会社アートランド 代表取締役:石黒昇 設立年月:1978年9月 従業員数:41名 公式サイト:http://www.artland.co

    AKIYOSHI
    AKIYOSHI 2012/03/21
    石黒昇アートランド社長(当時)の取材記事
  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう

    2000年の秋に『ベルサイユのばら』DVD-BOX解説書のための取材で、数年ぶりに荒木伸吾さんにお会いした。テープレコーダーを停めた後、荒木さんは「そろそろ引退を考えているんだよ」とおっしゃって、僕にはそれがちょっとショックだった。 この記事を読んでいる読者の中に、まさか荒木伸吾の名を知らぬ者はいないと思うが、一応、紹介しておく。荒木さんは、元々は貸劇画で作品を発表し、その後に、虫プロダクションでアニメーターとして活動を始めた。虫プロを離れた後、『巨人の星』や『あしたのジョー』での劇画タッチの作画で一世を風靡し、70年代後半からは流麗なタッチで次々と魅力的なキャラクターを生み出して「美形キャラの第一人者」と呼ばれた。『バビル2世』『魔女っ子メグちゃん』『惑星ロボ ダンガードA』『ベルサイユのばら』等、手がけた作品を挙げていったらきりがない。最近では、パートナーの姫野美智さんと共に『金田一

  • WEBアニメスタイル | ニュースで振り返るアニメ界2010 新しい動きと悲しい知らせに揺れた年

    今年の更新もこれで最後。振り返ってみると、様々なニュースに揺れた1年だった。 停滞する経済状況の中、アニメもまた以前のような好況を謳歌するわけにはいかなくなっている。そんな中でも、「アニメノチカラ」のような果敢な試み、『けいおん!!』『デュラララ!!』のようなヒット作、『おまえうまそうだな』のような佳品など、これからを期待させる動きがいくつかあった。小規模公開での劇場作品が次々現れ、またOVAの先行イベント上映など、従来の公開形態とは異なる道を模索する動きも多く現れている。 一方、大きな訃報に揺れた年でもあった。ベテランから中堅まで、多くの名のある方々が、この世を去られている。中でも今 敏監督の死は、次回作の制作途上ということもあり、衝撃を持って伝えられた。また、『宇宙戦艦ヤマト』で一時代を築いた西崎義展プロデューサーの訃報も、昨年は『復活篇』を公開し、健在ぶりをアピールしていただけに驚き

  • WEBアニメスタイル | もっとアニメを観よう2011 第14回 サンジゲンが選んだ「アニメCGを作るために見ておきたい20本」

    第14回 サンジゲンが選んだ 「アニメCGを作るために見ておきたい20」 『カウボーイ ビバップ』(TV) 10票 『AKIRA』 8票 『フリクリ』 8票 『ルパン三世 カリオストロの城』 7票 『もののけ姫』 6票 『王立宇宙軍 オネアミスの翼』 6票 『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 6票 『電脳コイル』 6票 『ふしぎの海のナディア』 5票 『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』 5票 『機動警察パトレイバー2 the Movie』 5票 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』 5票 『MACROSS PLUS』 5票 『ストレンヂア 無皇刃譚』 5票 『新世紀 エヴァンゲリオン』(TV) 4票 『サムライチャンプルー』 4票 『ジャイアントロボ THE ANIMATION ─地球が静止する日─』 4票 『トップをねらえ!』 4票 『機動警察パトレイバー』(

  • WEBアニメスタイル | 板垣伸のいきあたりバッタリ!第178回 職人でありたい。

    第178回 職人でありたい。 『戦国BASARA弐』もあと1処理を残すのみ。普段業界では「処理」と呼ばれる仕事——テロップ上は「演出」と記される仕事ですが、業界人でない方には理解されづらいと思います。「コンテ」とかはカットのつなぎなどの絵面の事なので分かりやすいのですが、こと「演出」となるとなかなか説明が難しく、俺個人としてはスタッフ表記上とはいえ「演出」という名前がすでにその仕事内容にふさわしくないのではないか? とも思うんです。だから自分の場合「演出」ではなく「処理」と呼ぶし、業界的にもコンテを描かず「演出」をメインに仕事してる方を「処理屋さん」と呼ぶ事があります。それはそのワークスタイルの良し悪しではなく、実写の世界ではカット割りを決めて役者さんの芝居・動きも含めてシーンの構築にこだわり、フィルムを仕上げてゆく作家を「演出家」と呼ぶのに対し、アニメ界ではそのフィルムの演出プランはコ

  • WEBアニメスタイル | 色彩設計おぼえがき[辻田邦夫]第8回 昔々……(6)セル絵の具は甘い香りがステキ

    先日、映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」を見てきました。破産寸前の日経済を救うため、バブルの崩壊を阻止しようとタイムマシンで2007年の現代からバブル絶頂期の1990年にタイムトリップするお話。広末涼子らぶ! 阿部寛最高! なかなか楽しい映画で大満足でした。 で、考えたら、いま僕がず〜っと書いてる1985年頃からのお話は、まさにバブル期のお話だったりしてるのですね。でも、僕個人としては、これと言って特にバブルの恩恵受けたような記憶ないですなあ(苦笑)。 さてさて。 今週は筋に戻ります。絵の具のお話を。 僕が池袋のプロダクションで仕上の仕事を始めた頃、所属していた仕上のプロダクションが主に東映の仕事を請けていた関係もあって、そこで使ってる絵の具は当然スタック(STAC:Saito Tele Animation Colorだったと思います)の絵の具がほとんど。でも、時々、飛び

  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『灰羽連盟』『lain』がBlu-ray BOXで発売! 上田耕行プロデューサーに、BD化作業の舞台裏を訊く

    【特報部】『灰羽連盟』『lain』がBlu-ray BOXで発売! 上田耕行プロデューサーに、BD化作業の舞台裏を訊く こだわりの作品作りと、個性的な言動で知られる、ジェネオン・ユニバーサルの上田耕行プロデューサー。現在は、『灰羽連盟』と『serial experiments lain』のBlu-ray化に取り込んでおり、その制作の模様を自身のブログで克明に報告している。SD画質で作られた『灰羽』、35ミリフィルムとデジタルが混在した『lain』のHD化は苦労が多いようだ。また最近のブログでは、「当に画質をなによりも大事に考える人なら、この商品は『買わないでいい』商品だと私は思う」と驚きの発言もされている。果たして、この発言の真意とは——? —— 『灰羽連盟』のBlu-ray BOXは『(serial experiments)lain』より先に発売される事になりましたが、アナウンス自体は

  • WEBアニメスタイル | 板垣伸のいきあたりバッタリ!第165回 メイキング・オブ・『迷い猫オーバーラン!』

    第165回 メイキング・オブ・ 『迷いオーバーラン!』 「『迷いオーバーラン!』の各話監督リストに板垣さんのお名前があったんですが……」 「え? こないだ言ってた“ラノベ原作のコミカライズ”って『迷い』の事だったの?」 『迷い』の監督を受けてから間もなくの矢吹健太朗先生と自分のメールのやりとりです。仕掛人は篠崎真哉プロデューサーのよう。ま、なんにしても『BLACK CAT』以来久々に矢吹さん、篠崎Pと一緒の仕事ができるのは嬉しい事でした(『To LOVEる』は2原画描いただけだしね……)。 で、第147回の につながるわけです。この時の電話が福家日左夫様からでした。ここで最初っから話題にされてたのが「第3話が放映されるまでバラさないでください!」と口止めされてた(公式サイトの“監督交渉中”ってのはそーゆー理由) 各話監督制! というヤツです。つまり、「1話1話監督が別」って事。コ

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第129回 『幻魔大戦』続き

    昨日は、他の原稿や打ち合わせをかかえていて、予定していたところまで原稿が進まなかった。今日は『幻魔大戦』の続きだ。ビジュアルについては満足だった。美術も素晴らしいのだが、やはり僕は、作画に注目した。キャラクターに関しては、必ずしも大友克洋のデザインを描ききったとは言えないが、そのかわりにパワフルなアクション作画が山盛りだった。作画監督の野田卓雄は、スタジオNo.1のメンバーであり、金田アクションのルーツともいえるアニメーターだ。当然、ケレン味のある作画との相性もいい。作では、原画マンの持ち味を活かすかたちで、作画監督としての作業をしていたのだろう。 個々の仕事で言えば、素晴らしいのは、何と言っても、スペシャルアニメーションとしてクレジットされている金田伊功だ。ニューヨークでのバトルもいいが、圧巻はクライマックスにおけるサイオニクス戦士と火焔龍の大決戦だ。1コマ打ちを多用した火焔龍は、一定

  • OPを担当したゲームが連続リリース!  金田伊功ミニ・インタビュー!!-WEBアニメスタイル TOPICS

    今回、アニメスタイル編集部はスクウェア・エニックス社に赴き、金田さんにお話を伺ってきた。金田伊功自身のWEBアニメスタイルの登場は、これが初めてだ。 2005年4月25日 取材場所/東京 スクウェア・エニックス 取材・構成/小黒祐一郎 PROFILE 金田伊功(KANADA YOSHINORI) 1952年2月5日生まれ。奈良県出身。日を代表するアクションアニメーター。代表作はTV『大空魔竜ガイキング』『無敵超人ザンボット3』、劇場『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『銀河鉄道999』『幻魔大戦』『バース』等。また『銀河旋風ブライガー』等、オープニングアニメーションの傑作も数多く残している。1998年3月に3DCG劇場作品『FINAL FANTASY』に参加するためにハワイに渡り、後に帰国。現在もスクウェア・エニックスの社員としてゲームの制作に関わっている。 ── 金田さんがオープニ

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第92回 なかむらたかし

    金田伊功に続いて、僕が熱中したアニメーターが、なかむらたかしだった。前回書いたように『Gライタン』に感動し、そこから彼の仕事を追いかけ始めた。金田伊功の時と同じように(第60回 スタジオZと金田伊功)、昔からアニメのスタッフクレジットをメモしている知人にリストをもらい、過去の作品をチェックした。『とんでも戦士ムテキング』で、お馴染みの岩石崩しを発見した時は、嬉しかった。ただ、金田伊功に比べると、なかむらたかしが参加した作品は、なぜか再放映される機会が少なかった。『まんが日絵巻』を観る事ができたのは、今世紀になってからだ。『ザ☆ウルトラマン』の彼の仕事も、昨年DVD BOXがリリースされて、ようやく確認できた(「アニメ様の七転八倒」第99回 『ザ☆ウルトラマン』と『宇宙戦艦ヤマト』の関係)。 確か『Gライタン』は放映終了後、すぐに再放映があった。その再放映で、なかむらたかし回を全部チェッ

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第91回 『Gライタン』

    世間では、この作品のタイトルを『黄金戦士ゴールドライタン』と表記する場合が多いが、WEBアニメスタイルは『Gライタン』だ。これは、データ原口さんのリスト制作委員会の考えに則り、映像でどのようにタイトルがクレジットされたのかを重視しているからだ。作品のオープニング映像では『Gライタン』と表示され、「G」に「ゴールド」とルビが振られている。 『Gライタン』は、1981年3月1日から翌年2月18日まで放映されたタツノコプロのロボットアニメだ。ライターのようなメカが変形&巨大化して、ロボットとして戦うという、ちょっと変わったアイデアの作品だった。総監督は真下耕一。彼はタツノコ四天王と呼ばれる若手スタッフの1人で、アニメ史的に言うと、タツノコで育った彼らが、力を発揮し始めた頃の作品となる。この作品にあったスタッフの勢いが、続く『未来警察ウラシマン』に受け継がれていく事になる。基的には、子供向けの

  • WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第60回 スタジオZと金田伊功

    この連載で『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』に触れた時、アニメスタイル編集部のスタッフに、どうして金田伊功の名前を出さないのかと訊かれた。勿論、僕は金田伊功が大好きだ。いや、好きどころではない。彼がいなければ、動きに興味を持つ事もなかったかもしれない。僕や同世代のアニメファンに「アニメの快楽」を教えてくれたのが、彼だと思う。他にも、快楽を与えてくれたクリエイターは大勢いるが、彼ほど「アニメの快楽」を体現したアニメーターはいないと思う。僕としては「アニメの快楽とは金田伊功である」と断言してしまってもいいくらいだ。また、直接的にも、間接的にも彼が日のアニメに与えた影響は大きい。アニメ史を語る上でも、決して外せないクリエイターだ。 『ザンボット3』と『ダイターン3』において、作画的な見応えが一番あったのは、やはり金田伊功が参加した回であり、両作品のLD BOXやDVD BOXを買

  • WEBアニメスタイル | アニメ音楽丸かじり(14)7月からの新OP・ED特集!(その1)

    アニメ音楽丸かじり(14) 7月からの新OP・ED特集!(その1) 和田 穣 7月7日、さいたまスーパーアリーナにて「超時空七夕ソニック」に参加してきた。7時きっかりに開演、10時終演という3時間の長丁場でしかもMCがほとんどなし! 膨大な楽曲ストックを持つ菅野よう子ならではの濃密なコンサートとなった。 渡辺信一郎監督の手によるオープニング映像の後は、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』からの「トルキア」でライブがスタート。シートベルツのリズムセクションが登場し、菅野よう子はグランドピアノを操る。 スポットライトを浴び、May'n、中島愛、坂真綾、ORIGA、山根麻以の5人が揃って登場し、会場にどよめきが起こる。てっきりゲストシンガーは自分の持ち歌だけを交互に歌うのかと思っていたので、いきなりのこの豪華ハーモニーは予想外だった。その後も5人は多くの曲に登場し、持ち歌以外