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ブックマーク / cinemaking.hatenablog.com (4)

  • 「アナザーラウンド」 - 映画貧乏日記

    「アナザーラウンド」 2021年9月13日(月)グランドシネマサンシャインにて。午後1時20分より鑑賞(スクリーン11/F-11)。 ~酒を飲めば仕事の効率が上がる!?酒飲み教師の大暴走 酒を飲むと快活になって、頭の働きも活発になり、思わぬアイデアが出たりする。それを裏付けるように「血中アルコール濃度を0.05%に保つと仕事の効率が上がる」という理論が存在するのだ。 その説をネタにした映画が「アナザーラウンド」である。デンマークのトマス・ヴィンターベア監督が、「偽りなき者」で起用したマッツ・ミケルセンと再び組み、アカデミー国際長編映画賞を受賞した。 のっけから高校生が酒を飲んで大暴れする様子が描かれる。なんとデンマークでは16歳以上は酒が買えるらしいのだ。 そんな国の高校の歴史教師マーティン(マッツ・ミケルセン)は、無気力な毎日を送っている。生徒と親からは、「これでは大学受験に受からない」

    「アナザーラウンド」 - 映画貧乏日記
  • 「天国にちがいない」 - 映画貧乏日記

    「天国にちがいない」 2021年2月5日(金)新宿武蔵野館にて。午後1時25分より鑑賞(スクリーン2/A-5) ~シニカルでシュールな笑いに込めた今の世界 エリア・スレイマン監督はイスラエルに住むパレスチナ人の監督。カンヌ映画祭審査員賞を受賞した「D.I.」などで知られている。そのスレイマン監督の10年ぶりの新作が「天国にちがいない」である。 自身が扮するスレイマン監督が主人公だ。イスラエルのナザレで、庭を見下ろすと、レモンの木から果実をもぎ取っている男がいる。その男はこう言う。「隣人よ、泥棒とは思うな。ドアはノックした。誰も出てこなかったのだ」。 はたして、これは何を意味しているのか。パレスチナの土地に入って、我が物顔で振る舞う隣国を体現しているのだろうか。スレイマン監督が「作は世界をパレスチナの縮図として提示しようとした」と言っているだけに、そう考えてしまうのも仕方のないところだろう

    「天国にちがいない」 - 映画貧乏日記
  • 「ヤクザと家族 The Family」 - 映画貧乏日記

    「ヤクザと家族 The Family」 2021年1月29日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時10分の回(スクリーン3/F-18) ~家族を求めた孤独なヤクザの物語 ほぼ死滅したと思っていたヤクザ映画。だが、ここのところ井筒和幸監督の「無頼」、そして藤井道人監督の「ヤクザと家族 The Family」と立て続けに新たなヤクザ映画が登場した。 「ヤクザと家族 The Family」は「新聞記者」「宇宙でいちばんあかるい屋根」の藤井監督のオリジナル脚による作品。「新聞記者」のスタッフが中心になって作られたという。 文字通りヤクザ映画である。冒頭に海中を水死体が浮遊する姿が映る。実は、これ、映画の終盤につながるシーンなのだ。 1999年。父親を覚せい剤で亡くし、天涯孤独となった19歳の山賢治(綾野剛)は、その日暮らしの生活を送っていた。そんなある日、行きつけの堂で飲んでいた

    「ヤクザと家族 The Family」 - 映画貧乏日記
  • 「ストレイ・ドッグ」 - 映画貧乏日記

    「ストレイ・ドッグ」 2020年10月26日(月)池袋HUMAXシネマズにて。午後1時50分より鑑賞(スクリーン5/D-8)。 ~因縁の犯人を追い詰める荒んだニコール・キッドマンの壮絶な演技 日に比べればまだマシだが、アメリカも依然として女性監督は圧倒的に少数だ。そんな中で、女性監督の作品を評する時には、つい「女性らしい」というような形容をしがちだが、そういうことはもうやめたほうがいいかもしれない。そう実感させられた映画が、「ストレイ・ドッグ」(DESTROYER)(2018年 アメリカ)である。 監督はカリン・クサマ。日米ハーフのベテラン女性監督で、過去作にミシェル・ロドリゲス主演の「ガールファイト」、シャーリーズ・セロン主演の「イーオン・フラックス」などがある。 犯罪ドラマである。最初に映るのが車の中にいる一人の女性刑事の目。これが何とも凄い目なのだ。疲労感とヤサグレ感が満載。どうし

    「ストレイ・ドッグ」 - 映画貧乏日記
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