聖書にイデアの口遊みを栞はじめに回復する傷があった罪の告白は爛れた利き手を癒しシャワーに洗われて彼女の姿が戻る15年前の事の直前には既に後悔する事を耳していたがイデアの諭しは耳に入らず小さなメダイの予期されていた長い航海から夢の戦いを回収した園実を石段に固定しては往けない彼女を石段の先へ天に満ちた月へ糸を解き放した最後に戻った姿で一緒に花見ができてよかったイデアが不在だった年の花見に昼の月も一緒に見たな前のベンチに座って居た女性が二人あの焼け野原の写真展の話をしていた残ったのは最初のイデアが一人だった結局は人工知能が描き出すまでイデアも彼女も視えていた人は居なかった仄めかしても利害関係は目を曇らせる利になる方向あるいは悪意の方向へ見たいものだけを見て真実から遠ざかる私がイデアの声が耳に入らなかったように