古代都市パルミラの遺跡。(Photograph by Ed Kashi, National Geographic Creative) 過激派組織「イスラム国(IS)」が、シリアの世界遺産、パルミラ遺跡のすぐそばまで迫っている。その昔、重要な文化拠点として繁栄した砂漠のオアシスは今、シリア軍とISが睨み合う前線地帯となっている。 ISは5月16日、シリア中央部にあるパルミラの町に攻め込んだが、シリア当局によると今のところパルミラは「安全」で、状況は「完全に制御されている」という。 ISはこれまで、世界遺産であるニムルド、ニネベ、ハトラの遺跡など、シリアやイラクにある重要な歴史的建造物を破壊しており、シリア当局はパルミラ遺跡が次のターゲットになることを警戒している。首都ダマスカスの北東215キロに位置するパルミラには、保存状態の良好なローマ時代の遺跡が立ち並んでいる。(参考記事:「専門家に聞く
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