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日本の民主党政権がモデルとし、昨年、菅直人・民主党代表代行(現副総理)、小沢一郎・幹事長が相次いで訪問した英国。総選挙戦たけなわの同国の政官界を取材すると「まねをしない方がいい」との警告が返ってきた。英政治の実情を探った。 「英国という車には“道に迷ってます”とステッカーが張られているようなものだ。その後を追うことは非常に危険です」。ブレア前英政権で内閣官房長(官僚トップ)を務めたターンブル卿(きょう)は日本にそう警告する。ターンブル卿はサッチャー元首相の首席秘書官も務め、政治の「舞台裏」を間近で見てきた。「今の政治システムには非常に不満足だ」と失望感を隠さない。 5月6日投票の英総選挙では「政治への信頼」回復が最大の焦点だ。97年に就任したブレア前首相は、議会の圧倒的多数を背景に「大統領的」統治手法をとった。このため、英国発祥の議会制民主主義の屋台骨である内閣や議会の影響力は著しく低下。
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