平日は仕事に精を出すが、休日は脱力感に襲われてやる気が起こらない。昼ごろ起きてジャージー姿でゴロゴロし、スマートフォンやインターネットを見ているうちに1日が終わる…。近年、そんな人が増えているという。杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)精神神経科の古賀良彦名誉教授は、そうした状態を「週末うつ」と命名する。 ◇責任感強く真面目 週末うつは30~40代の独身男性に多く、休日が楽しめず、早く月曜日になってほしいと思う。真面目で責任感が強く、人付き合いが苦手な人が陥りやすいと古賀名誉教授は分析する。 「うつ病とは違いますが、表面的には変わりません。休日になると疎外感が募って生活のリズムが乱れ、体の不調が起こります。長引くとうつ病に進行するケースもあります」 近年、若者の「○○離れ」が取り沙汰されるように趣味の少ない人が増えており、それも原因に挙げられる。 平日は仕事に追われてそれなりに頑張れるが