はじめに CASE式は、SQL-92で標準に取り入れられました。比較的新しい道具であるためか、便利なわりにその真価があまり知られておらず、利用されていなかったり、CASE式の簡略版であるDECODE(Oracle)、IF(MySQL)などの関数で代用されていたりします。 CASE式を活用すると、SQLでできることの幅がぐっと広がり、書き方もスマートになります。しかも、実装非依存の技術なのでコードの汎用性も高まります。特にDECODE関数を使っているOracleユーザーには、ぜひCASE式への乗り換えをお薦めします。 前回『CASE式のススメ(前編)』では、CASE式の文法とその応用方法について解説しました。今回は引き続き、CASE式のより高度な応用方法について解説します。 必要な環境 次のいずれかのデータベース(MS Accessは対象外)。 Oracle(9i以降) SQL Server