家庭教師ビジネスのトライグループが基幹系システム刷新に挑んでいる。実は刷新は2度目。ウオーターフォール型で進めた初回は失敗した。反省からアジャイルとマイクロサービスを採用。段階的に移行する考えだ。 「旧基幹系システムでは事業拡大のスピードに耐えられない。新規ビジネスを始めようにも旧システムがボトルネックになっていた」──。家庭教師の派遣や個別指導塾の運営などを手掛けるトライグループの松川顕治Try IT事業部/情報システム部執行役員は刷新前のシステムをこう語る。トライグループは今まさに2年越しで「2度目」の基幹系システム刷新に挑んでいる最中だ。旧システムから新システムへ段階的に機能を移行している。 同社が「FIST」との愛称で呼ぶ基幹系システムは、家庭教師の依頼元である生徒との契約管理や派遣する家庭教師の登録・管理、指導データの管理などの機能を備え、同社ビジネスの屋台骨を支えている。歴史は