21年前、大阪市で、小学6年生だった女の子が死亡した火事で、殺人などの罪で無期懲役が確定した母親ら2人の再審=やり直しの裁判で、大阪地方裁判所は2人に無罪を言い渡しました。検察は控訴しない方針のため2人の無罪が確定することになります。 10日の判決で大阪地方裁判所の西野吾一裁判長は、青木さんと朴さんにいずれも無罪を言い渡しました。 このうち午前中の青木さんへの判決では、2人の無期懲役が確定する根拠になった朴さんの自白について、「『ガソリンをまいて火を付けた』という自白のとおりに放火するのは非常に困難で、自然発火の可能性を否定できない」と指摘しました。 そのうえで「逮捕当初、朴さんは警察官から首を絞められるなど恐怖心を抱くような取り調べを受けて虚偽の自白が誘発されたほか、青木さんも精神的圧迫を加える取り調べを受けて虚偽の自白をせざるをえない状況に陥ったと認められる」として当時の捜査の問題点を