日本で「コネ」と言えば、「親のコネ」や「コネ入社」という表現に代表されるように、「縁故」という意味合いが強く、一様に「アンフェアな反則行為」のようにとらえられることが多いように思います。 しかし、本来「コネ」という言葉は英語の「コネクション(connection)」の略語であり、「縁故」だけではなく、もっと広く「関係、つながり」という意味があります。(「はじめに」より) と説くのは、『コネ持ち父さん コネなし父さん 仕事で成果を出す人間関係の築き方』(川下和彦著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者。たしかにアメリカをはじめとする諸外国では「コネも実力のうち」と考えられており、むしろコネづくりが奨励されるものだという話はよく聞きます。 また著者は、コネには生まれ持った「先天的なコネ」と、人生を送り過程で獲得していく「後天的なコネ」があると考えているのだそうです。そして「先天的なコネ」が